まさに絶対に負けられない戦いであるダービー、もといデルビー。間違いなく世界で最も注目を集める1戦が日本でも大きく取りあげられています。ミランの本田、インテルの長友とそれぞれに日本人が所属し対戦するなんてやっぱり少し前には信じられないことですからね。
ただ今シーズンのミランはまさに崖っぷち。残り3試合を残してEL出場圏内の5位インテルまで勝点差6なのでそういう意味でも必ず勝っておかなければいけない試合です。
ACミラン
- GK
- 32 アッビアーティ
- DF
- 2 デ・シリオ
- 13 ラミ
- 5 メクセス
- 21 コンスタン → 20 アバーテ (86')
- MF
- 34 デ・ヨング
- 18 モントリーヴォ
- 16 ポーリ → 4 ムンタリ (72')
- 22 カカ → 11 パッツィーニ (76')
- 23 ターラブ
- FW
- 45 バロテッリ
インテル
- GK
- 1 ハンダノビッチ
- DF
- 23 ラノッキア
- 25 サムエル
- 35 ロラン
- MF
- 2 ジョナタン → 11 リカルド・アルバレス (78')
- 10 コヴァチッチ
- 19 カンビアッソ → 13 グアリン (70')
- 88 エルナネス
- 55 長友
- FW
- 8 パラシオ
- 9 イカルディ → 22 ディエゴ・ミリート (82')
怪我明けの本田はベンチスタートとなっていますがこの試合に合わせてデ・シリオが復帰、そしてエル・シャーラウィがベンチ入りしています。
Milan 1 - 0 Inter - legaseriea.it
インテルはいつも通りウイングバックを最終ラインまで下げて5-3-2の形で守り、ボールを奪ってから前線のパラシオまではやく運んでシュートまで持っていこうとしてきます。パラシオ、イカルディまでが守備に参加してくるとどうしても攻撃のスペースは消されてしまうために崩しのアイデアが必要ですね。
カカとターラブが入れ替わってみたりバロテッリが降りてきたりとここ数週間はいろいろと試行錯誤をしているのですがやはり厚い壁に跳ね返される展開。結局シーズンを通して最終的に武器となる形は確立されなかったように思います。
前半はミランがボールを保持する時間が長かったのですが、後半は早々からインテルがラインを高めにして攻撃に出てきます。それでもデ・ヨングを中心にスピードに乗った攻撃を許さずしのいでいたので徐々にペースも取り戻し両チーム共に大きなチャンスを作るのが難しい時間帯が続きました。
ミランは前線で停滞してしまうと個人での打開頼みに、インテルは相手の守備ブロックができてしまう前に打ち切らないとゴールに迫れないという弱点が大きく現れた試合になりましたが、やはりこのあたりがミラノのチームがスクデット争いに加われない理由なのか唯一の得点はセットプレーからでした。バロテッリは最近シュートだけでなく人に合わせるボールも高いクオリティで蹴れるようになっているのが素晴らしいですね。
内容はともかくダービーで勝利したということはまずかなり喜べる材料です。本田の出場がなくあまりレベルの高い試合ではなかったことで日本ではいろいろと批判もありそうですが、なによりも勝点3を獲得して今シーズンの順位に希望が持てただけでも御の字でしょう。残り2試合しっかりと勝ちきってEL出場への切符をつかみ取りましょう。