ワールドカップの前回王者として、さらには昨年のヨーロッパ選手権優勝まで引っさげて文句のつけようのない無敵艦隊スペインと前線にタレントを揃え破壊力のあるワイドなカウンターで南米王者となったウルグアイの対戦。日本が誇るプロフェッショナルレフェリーとして国際大会の常連となっている西村主審にも注目していきたいです。
スペイン
- 1 カシージャス
- 17 アルベロア
- 3 ピケ
- 15 セルヒオ・ラモス
- 18 アルバ
- 16 ブスケツ
- 10 セスク・ファブレガス
- → 20 カソルラ (65′)
- 8 シャビ
- → 4 ハビ・マルティネス (77′)
- 11 ペドロ
- → 13 マタ (81′)
- 14 ソルダード
- 6 イニエスタ
ウルグアイ
- 1 ムスレラ
- 16 マキシミリアーノ・ペレイラ
- 2 ルガーノ
- 3 ゴディン
- 22 カセレス
- 15 ディエゴ・ペレス
- →10 フォルラン (69′)
- 5 ガルガノ
- →14 ロデイロ (63′)
- 18 ラミレス
- →20 ゴンサレス (46′)
- 7 ロドリゲス
- 21 カバーニ
- 9 スアレス
FIFA Confederations Cup Brazil 2013: Spain 2:1 (2:0) Uruguay - FIFA.com
試合は序盤からスペインがボールを保持して崩していくチャンスをうかがい、ウルグアイがしっかりと引いてからのカウンターを狙うという両チームともに前評判通りの展開。どちらもこのチームを長く熟成してきただけあって完成度が高く緊張感のある時間帯が続きます。
少し不運な形で先制されたウルグアイはそれまでのしっかりと引いて守る形から積極的に前から守備に行きますがなかなかフィニッシュまではいけず。敵陣でボールを持った時の怖さはさすがでしたがスペインの守備を崩すのは難しくチャンスは主に個人のキープ力によって得たフリーキックからでした。
2点目はスペインとしては珍しい数的不利な場面でカウンターを仕掛けてのゴールでした。まだ前半ですしあの場面ではボールをキープしつつ人数が揃うのを待つことが多いと思うのですが、セスク・ファブレガスは気にせずドリブルで切り込みセンターバックが食いついてきた裏を狙うという惚れ惚れするようなプレーでしたね。セスクについてきていたはずのカセレスが、後ろから追い越してきたイニエスタのサイドをケアしようとした逆をついたところも素晴らしいです。
2点ビハインドで相手にボールを持たせてカウンターというゲームプランが崩れてしまったウルグアイはハーフタイムで選手を交代しワイドに展開しようとするも2点のリードで無理に前に人数をかける必要のなくなったスペイン相手に逆転までいくのは難しく、フリーキックで1点かえしただけで終わってしまいました。
これだけの安定感と選手層のあるスペインがナイジェリア、タヒチ相手に取りこぼしをするとは考えづらく、盤石のままコンフェデレーションズカップまで攫っていくのか。はたまた決勝トーナメントでA組を勝ち上がったチームが無敵艦隊を沈めるのか。短い大会ですが楽しみは尽きませんね。