31 3月, 2014

セリエA第31節 ミランvsキエーヴォ

 アウェー2連戦を1勝1分けで終えセードルフ監督の首もなんとかつながった状態。前節はいい形で終えられましたし連勝でこの勢いを継続していきたいところです。

ACミラン

    GK
  • 32 アッビアーティ
  • DF
  • 25 ボネーラ
  • 13 ラミ
  • 81 ザッカルド
  • 28 エマヌエルソン
  • MF
  • 34 デ・ヨング → 16 ポーリ (60')
  •   4 ムンタリ → 15 エッシェン (45')
  • 10 本田
  • 22 カカ → 7 ロビーニョ (74')
  • 23 ターラブ
  • FW
  • 45 バロテッリ

ACキエーヴォ・ヴェローナ

    GK
  • 25 アガッツィ
  • DF
  • 17 サルド
  • 21 フレイ
  •   2 ベルナルディーニ
  •   3 ダイネッリ
  • 93 ドラメ → 12 ツェサル (68')
  • MF
  • 56 ヘテマイ → 23 グアレンテ (77')
  •   9 ベンティヴォッリョ
  •   8 ラドヴァノビッチ
  • FW
  • 10 オビンナ → 77 テレオー (63')
  • 43 パロスキ

 厳しい日程ですが前線のメンバーは前節と変わらず。メクセスとコンスタンが累積警告により出場停止なので試合終了間際に守備固めで投入されたザッカルドがひさしぶりの先発となっています。

Milan 3 - 0 ChievoVerona - legaseriea.it

 試合開始早々の4分にラミからのクロスをバロテッリが見事なボレーシュートで先制。強烈なキック力のある選手ですがしっかりと当てるだけのシュートも落ち着いて決めてきました。さらには本田の綺麗なクロスから完全にフリーになったカカが追加点を決め素晴らしいゲームになりそうな予感。どちらも右サイドからのアシストでしっかりと相手のウイークポイントを突いていきました。
 本田がバロテッリからのボールを外したシーンに関してもボールを奪ってからの縦の意識が相手よりも速かったですし、1点目も3点目も一度跳ね返されてからしっかり拾ってシュートまで持っていったことによる得点なので形としても評価できるんじゃないでしょうか。試合終盤でロビーニョが入ってからも前線の選手が近い位置で絡んでキエーヴォの最終ラインを混乱させていました。最後に与えてしまったPKもこういった試合では盛り上がり要素として見ていられます。

 なにはともあれ24節ボローニャ戦以来の連勝、さらにカカのミランでの公式戦300試合目というということでひさびさに気分のいい週末となりました。そして長らく離脱していたエル・シャーラウィの復帰の時期が徐々に近づいてきたということで好材料もありますしシーズン終了までこの連勝をしっかり伸ばしてなんだかんだでEL出場権を確保してしまったりするのを期待しています。

29 3月, 2014

セリエA第30節 フィオレンティーナvsミラン

 前節引き分けで連敗は止まったもののいまだ上昇の兆しの見えないミラン。ミッドウイークのリーグ戦はシーズン前半で完敗を喫したフィオレンティーナのホームに乗り込んでの1戦です。

ACFフィオレンティーナ

    GK
  •   1 ネト
  • DF
  • 40 トモヴィッチ → 27 ヴォルスキ (67')
  •   2 ロドリゲス
  • 15 サヴィッチ
  • 23 パスクアル → 4 ロンカリア (18')
  • MF
  • 14 フェルナンデス
  • 21 アンブロジーニ
  • 20 バレロ
  • FW
  • 11 クアドラード
  • 32 マトリ
  • 17 ホアキン → 30 マトス (79')

ACミラン

    GK
  • 32 アッビアーティ
  • DF
  • 25 ボネーラ
  • 13 ラミ
  •   5 メクセス
  • 21 コンスタン
  • MF
  • 34 デ・ヨング
  •   4 ムンタリ
  • 10 本田
  • 22 カカ
  • 23 ターラブ → 14 ビルサ (79')
  • FW
  • 45 バロテッリ → 81 ザッカルド (89')

 今日の前線はバロテッリをトップに右から本田、カカ、ターラブ。ここのところファーストチョイスとなっていたポーリの出場停止もありますがあまり結果が出ていなかった組み合わせだけにどう変化させてきているか期待ですね。さらにラツィオ戦で負傷交代したデ・シリオはメンバーから外れ、ボネーラが右サイドバックで先発しています。
 フィオレンティーナには昨シーズン限りでミランを退団したアンブロジーニに加え、今シーズン途中で移籍したマトリが先発とおひさしぶりの顔ぶれが見られました。

Fiorenatina 0 - 2 Milan - legaseriea.it

 序盤はターラブによる積極的な仕掛けとカカの降りて受ける動きからの展開が目立ちます、フィオレンティーナの方もサイドからのクロスを中心にいい形を作ってきていたため安心はできませんでしたが停滞することなくテンポのいい立ち上がりとなりました。

 攻撃に関しては前線の選手のプレーエリアが目に見えて変わってきたような印象で、自分のポジションに固執することなくスペースに入っていく選手が増えてきたような気がします。主に本田とターラブですがやはりセンターに入ってきたときの方が怖い攻撃ができますし、バロテッリとカカも意図的にバイタルエリアをあけるような動きをしていました。
 しかし、その分守備の面でも難しいところが出てしまい、中盤の守備に関してはフィオレンティーナにうまく運ばれてしまう場面も多く見られました。デ・ヨング、ムンタリのコンビは後ろを向いてボールを受けた相手に対しては安定感があるのですが、彼らが相手の中盤の選手が降りていくのについていった後のスペースを誰も見ていなかったり、サイドから斜めに入ってきた選手に対してしっかりついていかなかったりと、失点こそなかったもののミランのバイタルエリアもうまく使われてしまっていましたね。本田もポジショニングが悪かったり少し遅れてのタックルが目立っていたような気がします。

 ワントップのバロテッリがそのプレースタイルも考えると守備への貢献が期待できないので、中盤の選手に関しては守備の献身性も求めていきたいところですがまだそこまでしっかりと整備できる状況ではないのでしょうか。監督の指向としても守備ブロックの構築に手腕を発揮したアッレグリに比べてセードルフはもう少し緩い気もしますし。
 ただこれまでの試合に比べて攻撃の形が機能してきたのは間違いなく、好調のフィオレンティーナに対して完勝をあげたことは喜ばしいです。シーズンも終盤になってきて最終順位を見据えた追い上げを期待しましょう。

24 3月, 2014

セリエA第29節 ラツィオvsミラン

 CL敗退に続いてリーグでも3連敗ともはや内容とか言っていられない状態のミラン。あいかわらず怪我人も多い状態ですがなんとか上を向いていきたいところです。

SSラツィオ

    GK
  •   1 ベリシャ
  • DF
  • 29 コンコ
  • 20 ビアーヴァ
  • 85 ノヴァレッティ
  • 26 ラドゥ
  • MF
  • 15 アルバロ・ゴンサレス → 6 マウリ (87')
  • 24 レデスマ
  •   5 ビリア → 23 オナジ (79')
  • FW
  • 87 カンドレーヴァ
  • 34 ペレア → 19 ルリッチ (54')
  • 14 ケイタ

ACミラン

    GK
  • 32 アメーリア
  • DF
  •   2 デ・シリオ → 20 ボネーラ (84')
  • 13 ラミ
  •   5 メクセス
  • 21 コンスタン
  • MF
  • 34 デ・ヨング
  • 15 エッシェン
  • 10 本田 → 45 バロテッリ (54')
  • 16 ポーリ → 4 ムンタリ (75')
  • 22 カカ
  • FW
  • 11 パッツィーニ

 アッビアーティが前節での退場により出場停止、モントリーヴォとアバーテが負傷により欠場とこの試合もまた先発メンバーが安定しません。前線のパッツォ、本田、ポーリ、カカの組み合わせにも注目です。

Lazio 1 - 1 Milan - legaseriea.it

 高い位置で張っている3トップを警戒してか、立ち上がりは慎重なミラン。特にカンドレーヴァのサイドに関してはコンスタントエッシェンがかなりポジショニングを気にしていたような印象です。さらに最終ラインでボールを持ったときもペレアをはじめ積極的にプレッシャーをかけてきていたのでなかなかビルドアップができない状態。つないでいこうという意思は見られるもののメクセス、ラミともにそこまで足元がうまいわけではなく、中盤の底にモントリーヴォもいないのでいいボールが速く前線に届けられる場面はほとんどありませんでした。

 ラツィオはまず前線に預けて中盤が上がっていく攻撃を仕掛けてきていたので全体の距離が伸びていても問題はないのですが、ミランはパッツィーニひとりにそこまでのキープ力は期待できず。自然とカカが絡んで縦に速いカウンターが主体となっていきます。先発メンバーの選択を考えても守備を重視した試合だということを感じられましたがシュート本数も少ないですしバランスが難しいところですね。

 後半にはバロテッリを中盤で投入、さらにあまりボールに絡めなかったポーリに代えて運動量のあるムンタリを投入しますが前線を安定させるまでにはいたらず。結局1-1での引き分けとなりました。内容を考えればある程度意図したとおりの試合でしたし悪い結果ではないのでしょうが、現在の順位や監督解任の報道に対して結果で答える形にはなりませんでした。今週はミッドウイークにアウェーでのフィオレンティーナ戦と日程的にも厳しいところですし、途中交代したデ・シリオの状態も気になります。まだしばらくは安心して試合を見ていられる環境ではないですね。

 

17 3月, 2014

セリエA第28節 ミランvsパルマ

 アトレティコ・マドリードに2戦合わせて1-4という完敗を喫しヨーロッパの舞台から姿を消したミラン。来シーズンのCL出場はもはや絶望的、ELの出場権ですら高いハードルという状況ですが、ひとつでも順位を上げていかなければなりません。

ACミラン

    GK
  • 32 アッビアーティ (7'退場)
  • DF
  • 20 アバーテ
  •   5 メクセス
  • 25 ボネーラ → 11 パッツィーニ (66')
  • 28 エマヌエルソン → 13 ラミ (53')
  • MF
  • 34 デ・ヨング
  • 15 エッシェン → GK 1 アメーリア (7')
  • 16 ポーリ
  • 18 モントリーヴォ
  • 22 カカ
  • FW
  • 45 バロテッリ

パルマFC

    GK
  • 83 ミランテ
  • DF
  •   2 カッサーニ
  • 19 フェリペ
  •   6 ルカレッリ
  •   3 モリナーロ
  • MF
  • 30 アックア → 24 ムナーリ (80')
  • 32 マルキオンニ → 20 オビ (72')
  • 16 パローロ
  • FW
  • 23 スケロット
  • 99 カッサーノ → 11 アマウリ ('63)
  •   7 ビアビアニー

 この試合はモントリーヴォがトップ下に入り両サイドにポーリ、カカが入っています。4-2-3-1を基本としながらもなかなかメンバーが定まらない今のミランですが、良くも悪くもリーグに集中できる状況になったことでこのあたりも今後注目していきたいところです。

Milan 2 - 4 Parma - legaseriea.it

 今日もメンバーをいじってきたセードルフ監督ですが、試合開始早々にアッビアーティが退場したことでモントリーヴォのトップ下起用は短い時間で終わってしまいました。その後はデ・ヨングを中心に置いてモントリーヴォとポーリがセンターで自由に動き、カカが高い位置で攻撃に絡んでいくような形。モントリーヴォ、ポーリには守備のタスクが課されているような印象でしたが、カカは常に高い位置を保っていたのでそこから攻撃のスピードアップを狙っていたのでしょうか。

 試合開始直後の失点でまたずるずるといってしまうのかという雰囲気にはなりましたが、前線の選手がよく動いてパルマの守備ブロックのスペースを突いていったことで徐々にミランの動きもよくなってきました。カウンターからサイドをえぐられて2失点目を喫したものの、ラミが投入直後にセットプレーからのヘディングで1点を返すとさらにはこの日よくサイドに開いていたモントリーヴォが斜めに走って裏をとってPKを獲得。バロテッリがしっかりと決めて同点にまで持っていったので完全にミランペースとなったような感じです。
 しかし追いついたところで足が止まったのか2分後にはまたしてもサイドからアマウリに技ありのシュートを決められてしまい再び勝ち越され、アディショナルタイムに4失点目と苦い結果となってしまいました。カッサーノが退いてからもしっかりと攻撃の形を作られていたのでまずい守備でしたね。

 モントリーヴォのトップ下起用がどうなるかは見られませんでしたが途中出場のラミが直後に得点したこと、さらにポーリのサイドバック起用などセードルフ監督の采配が徐々におもしろくなってきているような気はします。今日の試合においては監督の指示かどうかわかりませんがやることもはっきりしていたような印象ですし、チームがよくなってきているのは間違いないのですがいかんせん時間もありません。結果が出なければやはりクルヴァ・スッドもガッリアーニも納得しないのでしょうね。

09 3月, 2014

セリエA第27節 ウディネーゼvsミラン

 今シーズンはミランも絶不調ですが、今日の相手も15位と低迷しているウディネーゼ。絶対的エースのディ・ナターレを中心に固い試合運びをしていたチームだけに油断はできませんが、絶対に勝っておかなければいけない一戦です。

ウディネーゼ・カルチョ

    GK
  • 22 スクフェット
  • DF
  • 75 ウルトー
  • 11 ドミッツィ
  •   6 ブブニッチ
  • MF
  • 27 ウィドマー
  • 66 ピンツィ → 7 バドゥ (85')
  • 37 ロベルト・ペレイラ → 8 バスタ (89')
  • 34 ガブリエウ・シウヴァ
  •   3 アラン
  • FW
  • 32 ブルーノ・フェルナンデス
  • 10 ディ・ナターレ → 9 ムリエル (77')

ACミラン

    GK
  • 32 アッビアーティ
  • DF
  •   2 デ・シリオ
  • 17 サパタ
  •   5 メクセス
  • 28 エマヌエルソン
  • MF
  • 18 モントリーヴォ
  •   4 ムンタリ → 23 ターラブ (71')
  • 10 本田
  • 14 ビルサ → 15 エッシェン (57')
  •   7 ロビーニョ → 45 バロテッリ (63')
  • FW
  • 11 パッツィーニ

 まずセンターバックにサパタとメクセスが復帰しひさしぶりにこの2人のコンビとなりました。そして前線がワントップにパッツィーニ、2列目に右から本田、ビルサ、ロビーニョという珍しい組み合わせ。もちろんミッドウイークのCLも見据えての今日の布陣なのかもしれません。

Udinese 1 - 0 Milan - legaseriea.it

 立ち上がりはホームのウディネーゼが比較的ペースを握って試合を進めていく展開。特に中盤で選手同士が近い距離を保ってつないでいくためにミランのプレッシャーが簡単にかわされてしまっていました。はじめはボールを取られてから素早い前プレをかけていく意識が見られたもののウディネーゼに裏を取られる危険性が増すだけの結果となってしまいました。セードルフが監督になってから守備ブロック、特にバックラインと中盤の距離に関してはいろいろ試行錯誤しているのが感じ取れますがなかなか解決策は見つからないようです。

 その後も守備陣と前線の連携がなかなかとれず。サイドで数的優位を作って起点になるような動きや後ろからのボールをもらおうとする動きは見られるもののうまく攻撃につないではいけませんでした。エッシェンが入ってからはムンタリがセンターの4-2-3-1、または本田とロビーニョ、代わって入ったバロテッリが中に絞った4-3-2-1のような形でサイドバックが積極的に上がり形をつくっていこうとしていたのでしょうがなかなかうまくボールをつないでいけないうちに67分の失点。中盤も最終ラインも枚数は足りていたはずなのですがどうしてこうも簡単に突破されてしまうのでしょうね。

 直後に投入されたターラブも積極的に仕掛けてはいきましたが流れを変えることはできず、この1点を守り切ったウディネーゼに勝点3を献上してしまいました。さらにハードスケジュールの主力を休ませることにも失敗してしまい完全によくない流れです。ミッドウイークのCLではスペインでの試合となりますし第1戦でのビハインドを跳ね返すことができればいいのですが本当に厳しい状況ですね。

03 3月, 2014

セリエA第26節 ミランvsユヴェントス

 質の高いサッカーで首位を走るユーヴェと実に勝点差31をつけられて迷走を続けるミラン。ナポリ戦でも上位陣にはしっかりとやられてしまいましたがこの試合ではどうなるでしょうか。

ACミラン

    GK
  • 32 アッビアーティ
  • DF
  • 20 アバーテ
  • 25 ボネーラ
  • 13 ラミ
  • 28 エマヌエルソン
  • MF
  • 34 デ・ヨング
  • 18 モントリーヴォ → 10 本田 (70')
  • 23 ターラブ → 7 ロビーニョ (75')
  • 16 ポーリ → 8 サポナーラ (53')
  • 22 カカ
  • FW
  • 11 パッツィーニ

ユヴェントス

    GK
  •   1 ブッフォン
  • DF
  • 15 バルザーリ
  • 19 ボヌッチ
  •   4 カセレス
  • MF
  • 26 リヒトシュタイナー → 20 パドイン (83')
  •   6 ポグバ
  • 21 ピルロ
  •   8 マルキージオ
  • 22 アサモア
  • FW
  • 10 テベス → 12 ジョビンコ (90+2')
  • 14 ジョレンテ → 18 オズヴァルド (90')

 デ・シリオ、バロテッリ共に大一番には間に合わず欠場。バロテッリは昨シーズン加入してから一度もユーヴェ戦には出場していないようで、この組み合わせには縁がないのでしょうか。前線はワントップにフェイスマスクで精悍に見えるパッツィーニ。2列目に右からターラブ、ポーリ、カカという並びとなっています。

Milan 0 - 2 Juventus - legaseriea.it

 立ち上がりはあわてるような場面が多くひやひやさせられましたが、前半は比較的ミランがボールを保持してユーヴェを抑え込んでいくような展開。パッツォとポーリがよく動いて前線のスペースを使えていましたし、カカとターラブの前への推進力によってカウンターも効果的に発動していて得点に結びつきそうなチャンスはあったもののゴールを割るまでにはいたらず。逆にロングボールから後ろの選手が飛び込んでくる形でユーヴェに先制を許してしまいました。ミランの守備陣は本当に視野の外から入ってくる相手を捕まえられませんね。

 後半始まってすぐに前半いい動きをしてキーマンとなっていたポーリが怪我によって交代。サポナーラは守備は安定するのですが攻撃時には相手の最終ラインに吸収されてしまうことが多く、狭いエリアで違いを出せる選手ではないのでトップ下としてはあまり効果的なポジショニングができているとは言い難いですね。
 2失点目は降りてきたテベスに対して誰もアプローチにいかなかったところを強烈なミドルシュート。最前線までドリブルで運んでからピルロと同じ位置にまで下がったテベスもさすがですが、トップレベルの試合であのポジションをあけてしまうのは守備ブロックとしては厳しいのではないでしょうか。

 2点差となったところでモントリーヴォに代えて本田を投入し攻撃への姿勢を取りますが守備に入ったユーヴェのゴールは今のミランでは遠く、ロビーニョも落ち着いてボールを持たせてもらえずにそのまま試合終了となりました。
 結果だけ見れば完敗ですが前半の攻撃によって先制できていればといった気持ちが残る試合です。逆に言えば試合巧者のユーヴェにうまくいなされたとも言えますが、停滞したまま何もできなかったナポリ戦に比べればまだおもしろい場面が見られました。この試合で先発だったメンバーのいいところと出場機会のなかったメンバーのいいところがうまく組み合わさってくれればいいチームになりそうなのですが。具体的にはバロテッリとパッツォの共存は難しいんですかね。