ミッドウイークでのウディネーゼ戦に敗れ、もう本当に来季のEL出場権くらいしか目標のなくなってしまったミラン。アウェーですが第2節で勝利しているカリアリとの試合なのでここはきっちり勝って連勝していきましょう。
事前に話がまとまっていた本田とラミの加入後は人員の整理を主に進めていた感じの冬のメルカートですが、チェルシーで出場機会のなかったエッシェンが移籍金ゼロで加入と発表されました。4-2-3-1のセンターで起用する選手がだぶついている気もしますが、もう現状を変えてくれるなら誰でも大歓迎なので期待したいです。
カリアリ・カルチョ
- GK
- 25 アヴラモヴ
- DF
- 14 ピサーノ
- 15 ロッセッティーニ
- 13 アストリ
- 29 ムール
- MF
- 21 デッセーナ → 10 イブライミ (90+1')
- 5 コンティ
- 20 エクダル → 16 エリクソン (74')
- 7 コッス
- FW
- 9 サウ →22 カブレラ (69')
- 51 ピニージャ
ACミラン
- GK
- 1 アメーリア
- DF
- 2 デ・シリオ
- 13 ラミ
- 25 ボネーラ
- 28 エマヌエルソン → 20 アバーテ (77')
- MF
- 34 デ・ヨング → 4 ムンタリ (69')
- 18 モントリーヴォ
- 10 本田
- 22 カカ
- 7 ロビーニョ → 11 パッツィーニ (60')
- FW
- 45 バロテッリ
アッビアーティがクラブ内で流行している風邪によって、サパタとシルヴェストレが怪我によってそれぞれ欠場しているために最終ラインがいままでにない組み合わせとなっています。前線は2列目に右から本田、カカ、ロビーニョと並べワントップにバロテッリを置いています。
Cagliari 1 - 2 Milan - legaseriea.it
日差しと強風で決していいコンディションとは言えない中での試合、カリアリは序盤からミランのディフェンスラインでのパス回しにまで積極的にプレスをかけてきます。何度か危ない場面があっても後ろからつなぐことを意識しすぎたのかアメーリアのキックミスから簡単に失点してしまいます。出場時間の少ない選手とはいえ、あそこまでつなぐことにこだわっていたのは何だったのでしょう。中盤の選手が積極的に顔を出してパスコースを作っていたわけでもないですし、前半は追い風だったので蹴ってしまってもいいのではという場面も多かったように感じます。
前線の守備に関しても最終ラインまで追っては行くもののポジショニングが中途半端でセンターバックからの縦パスを許してしまっていますし、ロングボールも警戒しなければならないからかラインも上げられずに中盤にスペースを許してしまっていました。そのスペースを3人から2人に減ったセンターハーフで潰しきれるはずもなくデ・ヨングには相当な負担がかかっていたように思います。ムンタリに交代してからはさらに中盤でのチェックが甘くなってしまっていたのでこの部分はチーム全体の守備としてなんとかしなければなりませんね。
攻撃はミランの意図もあるのでしょうが前節のヴェローナ戦に比べてカリアリが前線からしっかり奪いにきていたこともあって違う形になりました。ロビーニョと本田がサイドに開く場面が多くなり、必然的に短いパスの交換は少なくなるのでヴェローナ戦の序盤で見せていたような攻撃はこの試合の前半では少なくなっています。アッレグリの時にはサイドでためを作ってセンターに入ってくる選手に合わせるパターンを得意としていましたがロビーニョなんかはそれに近い動きがまだ残っているんですかね。時間が経つにつれて少しずつ変わっているように見えましたがセードルフ監督の志向するサッカーはどういうものなのかまだはっきりとは浸透していないのか。
惜しい場面はあったものの点を入れられないまま時間が進み、ヴェローナ戦に続いて残り10分を切ってからの帳尻あわせのような得点での勝利。内容的にはまだまだ改善したい点も多いですが今シーズン初の連勝ということで結果が出ているところはひと安心です。過渡期をうまく乗り切ってはやく新しい形を見たいと願い続けています。