絶不調のシーズンですがそれでも負けたくない一戦、ダービーです。メンバー的には難しいもののローマ戦では復調の兆しのようなものは見られましたし今年最後の試合ということもあるのでとにかく結果を求めたいところですね。
インテル
- GK
- 1 ハンダノビッチ
- DF
- 14 カンパニャーロ
- 35 ロランド
- 5 フアン
- MF
- 2 ジョナタン
- 4 サネッティ → 17 クズマノビッチ (68')
- 19 カンビアッソ → 9 イカルディ (82')
- 21 タイデル → 10 コバチッチ (57')
- 55 長友
- 13 グアリン
- FW
- 8 パラシオ
ACミラン
- GK
- 32 アッビアーティ
- DF
- 2 デ・シリオ
- 17 サパタ
- 25 ボネーラ
- 21 コンスタン → 28 エマヌエルソン (46')
- MF
- 16 ポーリ → 11 パッツィーニ (87')
- 34 デ・ヨング
- 4 ムンタリ
- 8 サポナーラ → 9 マトリ (76')
- 22 カカ
- FW
- 45 バロテッリ
開幕直前から怪我をしていたサポナーラがこの試合で初先発しています。これまで途中交代での出場はありましたがモチベーションも高いですしいい起爆剤になってくれることを期待したいですね。累積警告で出場停止のモントリーヴォの代わりにはポーリが入りました。
Inter 1 - 0 Milan - legaseriea.it
序盤は両チーム共にボールを奪ってから速く前に運べれば前線で脅威になる選手がいることはよくわかっているので慎重な入り方。ただバイタルエリアに入ってからの動きはインテルの方が活発で流動的と言わざるを得ません。
基本的にずっとゴール前にいるのはパラシオのみで後はタイミングよく少ない人数で飛び込んで来るインテルに対して、ミランは最前線に人数はかけるもののそこで待っているだけになってしまいインテルの最終ラインに抑え込まれてしまうことが多く見られました。
まず問題点としてはインテルの最終ラインが低くスペースがないのとプレスがきちんと効いていてムンタリやサポナーラが飛び込んだタイミングでボールを入れられないために前線が停滞してしまったこと。結局少し降りてきてボールを受けたカカが出しどころなく強引にシュートにいくしかない場面が何度もあったのですが、ディフェンスラインをかき乱していくような動きは全く見られませんでした。モントリーヴォがいないためか放り込みの精度も期待できませんしデ・シリオとコンスタンの両翼もいいクロスは上げられず。インテルが自陣のバイタルエリアを人数をかけて埋めてくるのはもうわかりきっていることなのですが、前半は対策らしい対策もなく終わってしまいました。
インテルはパラシオ、グアリンが前線から追うエリアとカンビアッソ、サネッティが食いついてくるエリアがはっきりしていたので、後半からはその間でボールは持った選手が積極的に仕掛けていく場面が少し増えてきました。それと同時にバロテッリが右サイドに開くことでDFを引きつけ少し前線を動かしていこうという意図が見えます。
ミランペースの時間帯に点が取れなかったことと、途中出場のマトリが存在感を示せなかったことで徐々にインテルがミランゴール前まで迫る場面が多くなり結局パラシオの技ありゴールで試合を決められてしまいました。停滞した攻撃陣にパッツィーニの復帰は嬉しいですがやはり崩しの形が作れないとどうにもなりません。ロスタイムにはヒートアップしたムンタリが完全に余計なことをして退場になってしまったのも後味を悪くしてしまいましたし、2013年の締めくくりとしては不満の残るダービーでした。
日本では本田加入の話題で盛り上がっていますが、フロントも含めてクラブがこの状態で来シーズンのCL、ELの出場権もとれないとなると彼にとっていい移籍になるのかすら疑問ですね。もちろん現状を変える存在となってくれればクラブとしては大歓迎ですし日本でミランがもっと取り上げられるいい機会となってくれることを願います。