29 8月, 2013

UEFA CL プレーオフ第2戦 ミランvsPSV

 第1戦をアウェーで1-1ということで決して悪くはない結果だったのですがPSVに狙い所をしっかり押さえられてしまったこと、さらに週末のセリエ開幕戦でもカウンターからの2失点で敗戦と不安の残る状態で迎えたプレーオフ第2戦です。CLの本戦に出られるかどうかでクラブとしての格や何より賞金に大きな違いが出てくるということでここは何としてでも結果を出していきたいところです。

ACミラン

    GK
  • 32 アッビアーティ
  • DF
  • 20 アバーテ
  • 17 サパタ
  •   5 メクセス
  •   2 デ・シリオ
  • MF
  • 18 モントリーヴォ
  • 34 デ・ヨング
  •   4 ムンタリ → 23 ノチェリーノ (82')
  • FW
  • 10 ボアテング → 7 ロビーニョ (86')
  • 45 バロテッリ
  • 92 エル・シャーラウィ → 16 ポーリ (74')

PSVアイントホーフェン

    GK
  • 21 ズート
  • DF
  • 26 ブレネット
  •   5 ブルーマ
  •   3 レキク
  • 15 ウィレムス
  • MF
  • 10 ワイナルドゥム
  •   8 スハールス
  •   6 マヘル → 7 トイボネン (69')
  • FW
  • 33 パク・チソン → 14 ヨゼフゾーン (61')
  •   9 マタヴジュ
  • 22 デパイ → 11 ロカディア (74')

 第1戦からは左サイドバックにデ・シリオが復帰。エマヌエルソンのユーティリティ性も魅力ですが、やはりここは未来のバンディエラ候補と目されている若きサイドバックに期待したいです。週末の試合をコンディションの問題で欠場していたボアテングやデ・ヨングも先発していますしいまのところこのメンバーがアッレグリのファーストチョイスと考えていいのではないでしょうか。

UEFAチャンピオンズリーグ 2014 - ミラン-PSV – UEFA.com

 ミランはホームですがこの試合への気合いの現れでしょうか白ユニを着用。さらに試合開始早々から守備免除のバロテッリを除いて全員がリトリートして4-5の守備ブロックを作り確実に本戦出場を勝ち取ろうという姿勢が見て取れました。

 そんな中でボアテングが前半9分という早い時間帯で得点。前線でバロテッリが存在感を出しDFを引っぱり、低い位置でのパスまわしに相手ボランチを食いつかせることでバイタルエリアをあけさせるいい形でのゴールでした。実際第1戦でも週末のヴェローナ戦でもここはあいていたのでなんでもっとはやく使えなかったんだというところですけどね。
 おそらくアッレグリの攻撃の狙い所はボールをポゼッションした時ここのエリアをいかに攻略するかになると思います。得点したボアテングはもともとこのエリアに入ってくるのが持ち味の選手ですが、今シーズンはエル・シャーラウィもサイドに張るだけでなく積極的に中に絡んでいこうとするのでこれからこの狭いエリアを3人で崩していくシーンが多く見られるんじゃないかと期待してます。

 その後もヴェローナ戦の後のアッレグリとモントリーヴォの喝が効いたのかPSVの中盤がゆるくなったのかボールを保持した時の崩しもでき、相手の時間帯にはアッビアーティのスーパーセーブが炸裂するなどエンターテインメント性の高い試合で3-0で勝利。CL本戦への出場権を得ることができました。決して褒めてはいません。
 内容に関してはまだまだまずいところが見られますがとりあえずは結果が出たということで喜んでいいんじゃないでしょうか。ミランにはやはり最低でもベスト16というところを望んでいますし、賞金によってメルカートも期待できます。残り1週間を切りましたがここからのサプライズはあるのでしょうか。

8/30追記
CL抽選の結果、ミランはグループHでバルセロナ、アヤックス、セルティックと同組になりました。またバルサかよとか言わないでください。
また、ボアテングがシャルケへ移籍し、マトリがユヴェントスから加入しました。今日の3トップで今シーズン崩していくとか書いたんですけど。。。

27 8月, 2013

プレミアリーグ第2節 マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシー

 

マンチェスター・ユナイテッド

    GK
  •   1 デ・ヘア
  • DF
  •   5 ファーディナンド
  • 15 ヴィディッチ
  •   4 ジョーンズ
  •   3 エヴラ
  • MF
  • 16 キャリック
  • 23 クレバリー
  • 25 バレンシア → 18 ヤング (66′)
  • 10 ルーニー
  • 19 ウェルベック → 11 ギグス (78′)
  • FW
  • 20 ファン・ペルシー

チェルシー

    GK
  •   1 チェフ
  • DF
  •   2 イヴァノビッチ
  • 24 ケーヒル
  • 26 テリー
  •   3 A.コール
  • MF
  •   8 ランパード
  •   7 ラミレス
  • 15 デ・ブライネ → 9 トーレス (60′)
  • 11 オスカル
  • 17 アザール → 28 アスピリクエタ (90+3′)
  • FW
  • 14 シュールレ → 12 ミケル (87′)

 モイーズ新監督との不仲説から移籍の噂が耐えないルーニーも先発出場してきました。今シーズンは両チームともに監督が交代しましたが、チェルシーがワントップに新加入のシュールレを起用した以外は昨シーズンからの大きなメンバー変更はないようです。まあそこが最も驚きであり最もモウリーニョらしい起用ではあるのですが。

Man Utd vs Chelsea | premierleague.com

 試合は両チームともに慎重な立ち上がりで、特にチェルシーの方がアウェーということもあってかロングボール主体であまりリスクを負ってまで攻めにいっていない印象。守備の方はモウリーニョらしくセンターで自由にやらせずにサイドに追いやるということをしっかりとやってきました。昨シーズンはわりととりどころがはっきりせず対人の強さを全面に押し出していた印象なのですがプレシーズンの短い期間でもやることはきっちりとやってくるあたりさすがですね。
 それと60分の時点でデ・ブライネを下げトーレスを入れたところはやはり試合展開によって柔軟に機能を代えてくるモウリーニョらしいのかな。単純に前線の枚数を増やす以上にいろんなところに影響が出た交代策でした。モイーズがこの試合は同じポジションの選手同士で代えていったのとは対照的に最後もミケル、アスピリクエタの投入で試合をクローズさせにいってますし。

 対するユナイテッドは前プレの意識はあるものの、チェルシーのようにテクニックがありしっかりまわせるチーム相手では2手3手先との連携がうまくいかずあまり機能していない感じです。チェルシーがあまりはやい攻撃を仕掛けてこなかったのでその間に自陣では4-4のブロックをしっかり作れていたのですがこれがモイーズのやり方なんですかね。まだ開幕してすぐなのでプレミア連覇、CL優勝を狙っていくためには今後どんどん変わっていく可能性もあるんじゃないかと思います。  ここまで大きな補強のないピッチ外での話題の中心となっていたルーニーはセカンドチームでの調整が必要どころかこの試合攻守にわたって奮起していました。というかルーニーなしで攻撃を成立させるのが無理なんじゃないかというくらいの存在感。これだけの選手ですから移籍志願すれば欲しいクラブはたくさんあるわけで、チェルシーもそのひとつに名前が挙がってますけどこれからどうなるんですかね。

 試合はスコアレスドローに終わりましたが、ユナイテッドは守備、チェルシーは攻撃面でまだ改善の余地があるように見られました。とはいえまだシーズンは開幕したばかり。両チームともにそのポテンシャルは疑いの余地がなく、この2チームにマンチェスター・シティを加えた3チームがプレミアリーグを引っ張りヨーロッパの舞台でも輝いていくんじゃないでしょうか。

25 8月, 2013

セリエA第1節 エラス・ヴェローナvsミラン

 3ヶ月間のオフシーズンを終え、セリエA13-14シーズンの開幕です。既にCLのプレーオフは戦っていますが開幕戦の前の高揚感はやはり違いますね。順調に補強を重ねたユヴェントスがスクデット候補の筆頭に挙げられていはいますが、ミランも昨シーズンと違い大幅なメンバー変更はないので序盤からしっかりと勝点をとっていって欲しいです。

エラス・ヴェローナ

    GK
  •   1 ラファエウ
  • DF
  • 29 カッチャトーレ
  • 18 モラス
  • 22 マイエッタ
  •   3 アルベルタッツィ
  • MF
  •   2 ロムロ → 21 フアニート (78′)
  •   5 ドナーティ → 10 ハルフレッドソン (84′)
  • 19 ジョルジーニョ
  • FW
  • 11 ヤンコビッチ
  •   9 トーニ → 8 カシア (85′)
  •   6 マルティーニョ

ACミラン

    GK
  • 32 アッビアーティ
  • DF
  • 20 アバーテ
  • 17 サパタ
  •   5 メクセス
  • 21 コンスタン → 7 ロビーニョ (77′)
  • MF
  • 16 ポーリ
  • 18 モントリーヴォ
  • 23 ノチェリーノ
  • FW
  • 78 ニアン → 28 エマヌエルソン (64′)
  • 45 バロテッリ
  • 92 エル・シャーラウィ → 37 ペターニャ (64′)

 直近のCLから変わった点は左サイドバックのコンスタン、中盤のポーリ、ノチェリーノ、右フォワードにニアンの4人です。デ・ヨングやボアテングは軽症とのことですが先発メンバーからは外れ、デ・シリオがベンチに戻ってきました。

Hellas Verona 2 - 1 Milan - legaseriea.it

 試合前から予想できたことですが、今季セリエBから昇格してきたヴェローナは守備に入ると前線にトーニを残しそれ以外の10人でしっかり引いて守ってきます。その前にシュートまで持っていければいいのですがミランの3トップにはバックがしっかりついてボールが入ったときに前を向かせないというのをしっかりやってきたために単純な縦への攻撃では崩させてもらえません。
 それでも早い時間帯でポーリがミランでの公式戦初ゴールを決めたことで少し落ち着けるかなと思いましたが、中盤が間延びしてしまう部分は改善されず。ノチェリーノがずっと高い位置にいたことで相手のディフェンスラインと重なってしまいうまくギャップを作れていませんでした。ノチェリーノやムンタリにこういうプレーを求めるならボアテングをトップで使わないで中盤起用してもいいような気がするのですが。

 開幕スロースタートでやきもきされるのは毎年の恒例行事、ビッグクラブはシーズン通してのコンディションを考えるので開幕に合わせてくるプロヴィンチャの方が有利などなどいろいろな意見はありますが2シーズン連続で昇格クラブ相手に黒星スタートというのはどうしても危機感を持たざるを得ません。水曜日にはPSVとの第2戦も控えていますしあんまりチームが仕上がるのを悠長に待っているわけにもいかないので、相手の流動的な動きやバイタルエリアに対する組織的な守備、そして単純な対人守備の改善とフィニッシュまでの形をしっかりと作っていってほしいです。

21 8月, 2013

UEFA CL プレーオフ第1戦 PSV vs ミラン

 昨シーズン3位という成績だったことで13-14シーズンはセリエより先にCLの開幕を迎えることとなりました。相手はエールディビジ2位のPSV。ファン・ボメルは引退してしまいましたがパク・チソンがプレミアリーグから帰ってきています。そういえば以前この2人がPSVに所属していたときもミランとCLで戦ったような気がする。

PSVアイントホーフェン

    GK
  • 21 ズート
  • DF
  • 26 ブレネット
  •   5 ブルーマ
  •   3 レキク
  • 15 ウィレムス
  • MF
  • 10 ワイナルドゥム
  •   8 スハールス → 27 ヒリエマルク (89')
  •   6 マヘル
  • FW
  • 33 パク・チソン → 14 ヨゼフゾーン (68')
  •   9 マタヴジュ → 11 ロカディア (76')
  • 22 デパイ

ACミラン

    GK
  • 32 アッビアーティ
  • DF
  • 20 アバーテ
  • 17 サパタ
  •   5 メクセス
  • 28 エマヌエルソン
  • MF
  •   4 ムンタリ
  • 34 デ・ヨング → 16 ポーリ (78′)
  • 18 モントリーヴォ
  • FW
  • 10 ボアテング → 78 ニアン (84′)
  • 45 バロテッリ
  • 92 エル・シャーラウィ

 今シーズン最初の公式戦はプレシーズンマッチで様々な選手を試したのとは対照的に昨シーズンとほぼ同じメンバー。デ・ヨングがアキレス腱断裂から復帰しモントリーヴォ、ムンタリと共に中盤を構成しています。それにしても、ベルルスコーニが4-2-3-1のシステムで戦うのを命じたというのは何だったんでしょう。

UEFAチャンピオンズリーグ 2014 - PSV-ミラン – UEFA.com

 まず序盤からしかけてきたのはPSV。運動量と前への積極性がまだ試合に入りきれていないミランを圧倒していました。このあたりは試合後にアッレグリもコメントしていましたが、既にリーグが開幕し数試合をこなしているPSVとまだ公式戦初戦のミランとのコンディションの違いでしょうか。守らざるを得ない状況からカウンターを狙っていく試合展開になりました。

 全体的には今シーズンもアッレグリらしくどうやってボールを奪うかというところからはじまるチームなのかなという感じでした。特に先制してからは最終ライン4枚とバロテッリを除いた5枚でで守備ブロックを作るのは変わらず今シーズンも機能してくれそうです。ただ寄せが甘いのか相手に前を向かれてシュートまで持っていかれるシーンが多かったのが問題ですかね。失点シーンもミドルからでしたし、相手のショートカウンターからアッビアーティのファインセーブに助けられたところもかなりあったのでゴール前ではひやひやさせられました。
 攻撃に関してもボールを持ったときに連動した動きが少なくバロテッリとエル・シャーラウィが単発で終わってしまっていたのが課題なのかな。やり方が違うとはいえPSVがやっていたような前線での動き出しが欲しいのに中盤からの押し上げがあまりに少なかったと思います。

 今シーズン初戦ということであいかわらずまだ成熟していない部分が多いものの、昨シーズンまでのような大幅なメンバー変更がなく同じ路線で戦っているだけにはやく形を作っていきたいところです。昨シーズン後半失速していたエル・シャーラウィもしっかり得点を挙げましたしまずは今週末のセリエ開幕、そして来週のCL第2戦をしっかり勝っていいシーズンにしましょう。