散々だった今シーズンもこの試合で終わりとなります。対する相手は前回の対戦でベラルディの大爆発を許してしまったサッスオーロです。前節破れたことで難しい状況になってしまったEL出場権もまだわずかな可能性を残していますし、最後まで勝点3を求めていきたいですね。
ACミラン
- GK
- 32 アッビアーティ
- DF
- 2 デ・シリオ (89'退場)
- 13 ラミ
- 5 メクセス (68'退場)
- 21 コンスタン → 81 ザッカルド (63')
- MF
- 18 モントリーヴォ
- 34 デ・ヨング
- 4 ムンタリ → 92 エル・シャーラウィ (59')
- FW
- 23 ターラブ
- 11 パッツィーニ
- 22 カカ → 45 バロテッリ (73')
USサッスオーロ・カルチョ
- GK
- 1 ポミーニ
- DF
- 33 メンデス → 26 テッラノーヴァ (78')
- 6 アリアウド
- 28 パオロ・カンナヴァーロ (86'退場)
- 3 ロンギ
- MF
- 45 チブサー → 14 マスッチ (73')
- 4 マニャネッリ
- 7 ミッシローリ → 16 ビオンディーニ (46')
- FW
- 25 ベラルディ
- 10 ザザ
- 17 サンソーネ
今日はトップにバロテッリではなくパッツィーニが先発。中盤は前節に続いてモントリーヴォ、デ・ヨング、ムンタリの3人をセンターに並べていますが、前線のメンバーが代わっています。前節でほとんど機能しなかった攻撃をどのように作っていけるか。さらにこ今週からミランの下部組織に所属していた15歳のマストゥール君がプロ契約をしてトップチームに登録されベンチ入りしました。おそらく出場機会はないかもしれませんが注目の選手ですね。
Milan 2 - 1 Sassuolo - legaseriea.it
試合開始前に余談ですがこの試合はシーズン最終節ということで、定番となっている来シーズンのユニフォームのお披露目ともなっています。最大の特徴は胸のエンブレムがミラノ市の象徴であるサンジョルジョの十字になっている点。バルバラが進めているマーケティング面での改革の一環として、クラブのエンブレムが変更されるのではないかとの噂もありますがそれと関係があるのでしょうか。
映像で見ていると肩のラインが白になり、縦縞の数も減ったことで全体的には今シーズンよりもシンプルな印象です。ここ数シーズン必ず入っているイタリア国旗の3色は背中のベンチレーション部分に採用されていますがやはりアップにならないと目立たないですね。ただ注意深く見ていくと襟のボタンやフォントが変更された背番号など細かいディティールも凝っていてかっこいいと思います。
そうこうしているうちに試合開始早々ムンタリの豪快なミドルシュートで先制しさい先のいいスタート。ボールを保持して相手に攻撃をさせないことには成功していますが、例によって相手に引かれてしまうとなかなかゴール前を崩せない展開。逆にいいテンポでシュートまで持っていければ可能性を感じる場面は多かったですし、サッスオーロの両サイドには比較的スペースがあったのでコンスタンやデ・シリオのオーバーラップも効果的でした。
追加点はデ・ヨングによるゴール正面30メートルくらいの位置からのフリーキック。普段プレースキックを蹴る選手がモントリーヴォを除いて軒並みベンチにいる中でデ・ヨングとラミが準備していたのでどう蹴るのかと思いましたが相手の壁に当たってうまくコースが変わる幸運にも助けられて安心できる追加点となりました。
後半も安定感のある試合運びで要注意のベラルディも単発の攻撃に抑えることができました。エル・シャーラウィを投入してからは若干守備のブロックがあいてしまう場面もありましたし、メクセスの退場によって少し前への重心が薄れた感はあったものの危なげなく時間を使っていけたのはいいところですね。89分にデ・シリオのPK献上と退場によって少し後味は悪くなってしまいましたが、シーズン最終節を勝利で終えられたのは素直に喜ばしいです。
他会場の結果によってEL出場圏内である6位はパルマに決定しミランの最終順位は8位。来シーズンヨーロッパの舞台には立てなくなりました。全て今シーズンの結果の積み重ねであり自業自得なので受け入れるしかありません。ここ数年ずるずるときてしまったつけを払うためにもまずはクラブの収支面での改善、そしてフリートランスファーの選手を漁るのではなく将来まで見据えたチーム作りのための選手構成を考えるいい機会でしょう。
今回マストゥールが盛大なプロモーションと共にトップチーム入りしたのはマーケティング的な理由が大きいのでしょうが、エル・シャーラウィ、デ・シリオを筆頭にペターニャ、クリスタンテといったプリマヴェーラ育ちの若手が今後のミランを担っていってくれることを願わずにはいられません。さらにバロテッリやモントリーヴォ、もちろん本田も含め各国代表に選出されたいま世界のトップを走っているメンバーはW杯で活躍しクラブにもいいフィードバックをもたらしてくれると信じています。