26 2月, 2013

セリエA第26節 インテルvs ミラン

 ついに3位まで順位を上げ、新戦力のバロテッリも連続ゴールとのってきている状態のミラン。絶好のタイミングでのインテル戦ですが、今シーズン最初のダービーは内容はいいものの苦い敗戦で終わってしまったために絶対に勝利がほしいところです。

26inter

インテル

  •   1 ハンダノビッチ
  •   4 サネッティ
  • 23 ラノッキア
  • 40 フアン
  • 55 長友
  •   → 26 キヴ (77′)
  • 21 ガルガーノ
  • 19 カンビアッソ
  •   → 7 スケロット (69′)
  • 11 リカルド・アルバレス
  •   →17 クズマノビッチ (74′)
  • 14 グアリン
  •   8 パラシオ
  • 99 カッサーノ

ACミラン

  • 32 アッビアーティ
  • 20 アバーテ
  • 17 サパタ
  •   5 メクセス
  •   2 デ・シリオ
  •   8 ノチェリーノ
  • 18 モントリーヴォ
  •   4 ムンタリ
  •   → 23 アンブロジーニ (90′)
  • 10 ボアテング
  •   →19 ニアン (81′)
  • 45 バロテッリ
  • 92 エル・シャーラウィ
  •   → 22 ボージャン (87′)

 両チーム共に数名の怪我人は抱えているもののここ数戦で結果を残しているほぼベストメンバーと言っていいでしょう。CLのバルセロナ戦直後ということで疲労が心配されますが選手のテンションとしては非常に高い状態で試合に臨めていると思います。

長友が貴重なアシストも負傷交代 ミラノダービーは1-1のドロー - Goal.com

 立ち上がりはダービーの空気なのか、中盤でボールが足につかないミスが多くお互いに勢いはあるものの落ち着かない雰囲気。徐々にミランが後ろから選手が飛び込んでくる形でインテル守備陣のギャップをついてチャンスを作り出します。そんな中でボアテングからの絶妙のスルーパスを受けたエル・シャーラウィが先制ゴール! インテルが攻めに転じたところでボールを奪って上がっていたディフェンスの裏をついた素晴らしいゴールだったと思います。あとエル・シャーラウィ君右足アウトサイドでのキック好きですよね。
 その後もムンタリやノチェリーノが前線に絡みミランペースで試合を進められ、バロテッリにも何度か決定的なチャンスができるもハンダノビッチのスーパーセーブにことごとく阻まれてしまいます。インテルの方もスペースを使った個の力で攻撃を仕掛けてくる危ない場面も多く、後から考えるとここで点が取れていたらという気持ちは否定できません。

 後半はインテルの方が少しシステムをいじって攻撃に変化をつけてきました。霧なのか発煙筒の煙なのか視界が悪い中でミランは試合のペースをつかむためにもなるべくボールを保持していきたいところですが、中盤での競り合いに勝てないシーンが増えてしまい、さらにインテルが前半よりも前線に人数をかけてきたために全体的にインテルが支配しているような流れに。そんな流れの中でミラン得意のアーリークロスからのマークを外してしまうという失点パターン。この形で何回やられれば気が済むんですか。

 終盤は運動量が減ってきたこともあってなかなかチャンスが作れない状態に。途中出場のニアンもひとりで試合を決めるには至らず、中盤から走れる選手やボージャンがもう少しはやく交代していれば違ったかもという気持ちはありますが今シーズンのダービーは1分1敗という結果になりました。2試合通して、嫌な時間帯を耐えてしっかり点を取ったという意味で試合巧者はインテルの方だったんじゃないでしょうか。難しい試合でしたがまたすぐにCLも控えていますし、1st legではしっかりとミランの戦術がはまっていたのでベスト8進出のために切り替えていって欲しいです。

20 2月, 2013

セリエA第25節 ミランvsパルマ

 

25parma

ACミラン

  • 32 アッビアーティ
  •   2 デ・シリオ
  • 17 サパタ
  • 76 ジェペス
  • 21 コンスタン
  •   8 ノチェリーノ
  • 18 モントリーヴォ
  •   4 ムンタリ
  • 19 ニアン
  •   → 12 トラオレ (87′)
  • 45 バロテッリ
  • 10 ボアテング
  •   → 22 ボージャン (64′)
  •  

パルマ

  •   1 パヴァリーニ
  • 87 ロージ
  • 31 コーダ
  •   → 28 ベナルアン (66′)
  • 29 パレッタ
  •   5 メスバー
  • 32 マルキオンニ
  • 10 バルデス
  • 16 パローロ
  •   →77 ニニス (56′)
  •   7 ビアビアニー
  • 11 アマウリ
  •   →9 ベルフォディル (72′)
  • 21 サンソーネ

 今シーズンブレイクして欠かせない選手となっているエル・シャーラウィがCLのバルサ戦を見据えてか先発から外れ、ボアテングが入っています。ボアテングがなんかまた独創的なヘアスタイルになってきましたがモヒカントリオなのは変わらずです。

バロテッリが3試合連続弾! ミラン、暫定で3位タイに - Goal.com

 試合開始直後からパルマが激しく来ているのに合わせてしまったのか少し落ち着かない立ち上がり。バロテッリにもボールが収まらず、というか後ろを向いて受けるときにボールを浮かせるのはなんだったんでしょうか。モントリーヴォやノチェリーノがなるべくボールを散らそうとしているのはわかりますがなかなかサイドの裏もつけない状態で、エル・シャーラウィの存在の大きさを感じさせます。

 後半はより大きい展開が増え、前線の動きも活発になってきます。特にムンタリが高い位置でボールに絡みだして、ボアテングと近い位置でポジションチェンジしたりと前半とは違う点を見せていました。ボアテングはサイドに張るよりもこういう1.5列目の方が好きそうですね。それともう少しノチェリーノが広くカバーできて前線にまで顔を出せるとかなり可能性を感じるのですが。それとモントリーヴォはほんとにミランにきて守備をするようになったと同時にフィジカル的にも成長しましたね。あとはリッカ砲でもっと点が取れれば完全無欠のレジスタになれるんじゃないでしょうか。
  時間がたつにつれてパルマの寄せが甘くなり、攻撃の際にスペースができるようになってきた時点でかなりミランのペースにはできていましたし、途中出場のボージャンもしっかりと役割を果たしていました。このあたりはもうアッレグリのプラン通りといったところでしょうか。

 バロテッリが加入し3試合で4ゴールということで非常に目立っていますが、エル・シャーラウィがいない試合でいつもとは少し違うシステムになっていたようにいまのミランは全員の個を活かしたチームになっています。毎試合変わるスタメンを見て今日はどういう試合になるかを考えるのもおもしろいですし相手に合わせたサッカーができているのではないでしょうか。なにが言いたいかというと登録の関係でバロテッリが出場できないCLもバルサ相手にしっかりとやって、さらにデルビーでは結果も欲しいねということです!

06 2月, 2013

セリエA第23節 ミランvsウディネーゼ

 冬の移籍市場ではまさかのバロテッリ加入と最終日にサプライズがありましたね。シーズン序盤の苦戦がまだ影響しているとはいえ徐々に順位も上がってきている中で負けたくないホームウディネーゼ戦です。

23udinese


ACミラン

  •   1 アメーリア
  • 20 アバーテ
  • 25 ボネーラ
  • 17 サパタ
  • 21 コンスタン
  • 16 フラミニ
  •   → 12 トラオレ (85′)
  • 18 モントリーヴォ
  •   8 ノチェリーノ
  •   → 22 ボージャン (68′)
  • 19 ニアン
  •   → 7 ロビーニョ (80′)
  • 45 バロテッリ
  • 92 エル・シャーラウィ

ウディネーゼ

  • 25 パデッリ
  • 75 ウルトー
  •   5 ダニーロ
  • 11 ドミッツィ
  •   8 バスタ
  •   3 アラン
  • 34 ガブリエウ・シウヴァ
  • 21 ラッツァーリ
  • 66 ピンツィ
  •   →52 メルケル (80′)
  • 24 ムリエル
  •   → 37 ロベルト・ペレイラ (68′)
  • 10 ディ・ナターレ
  •  

 新加入のバロテッリがいきなりの先発。両サイドにエル・シャーラウィとニアンを配置し平均年齢20歳のモヒカントリオのインパクトはとにかくすごいですね。

バロテッリ、デビュー戦で2得点 疑惑の判定ながらアディショナルタイムのPKでミランが勝利 - Goal.com

 そのバロテッリが序盤からシュートとチャンスメイクの両面で中心となり、ニアンやノチェリーノとも絡んで可能性を見せてくれました。意外というか、ボールタッチが丁寧で柔らかかったのも万能だったイブラヒモビッチを彷彿とさせますし。当然連携でまだいまひとつなところはありましたが存在感があるだけに前線にいるとよくボールが入るので速効でも遅効でも中心になりそうですね。途中でニアンとポジションを変わるような形で低い位置からビルドアップに参加してたのもおもしろかったです。

 そのニアンもエル・シャーラウィに劣らず守備の面でしっかりと貢献していたのが好印象でした。アッレグリはいまのチームで3トップの両ウイングに前からではなくしっかりと引いた位置での守備を求めているので、こうした戦術に沿ったハードワークができるフォワードは重宝されると思います。逆にエル・シャーラウィの方はバロテッリが中央に陣取り、そこにDFが集中してくるために切り込むスペースがなくなってしまい苦戦してしまいましたね。このあたりは今後の連携での改善点であり、エル・シャーラウィもプレーの幅を広げることでうまくいって欲しいところです。

 後半に入り1点ビハインドのウディネーゼが前から積極的にくるようになると中盤でボールをとるのが難しくなってしまいます。モントリーヴォが高い位置でプレーしているためにこういう展開はある程度仕方がないのかもしれませんが嫌な時間帯が続いてセカンドボールからの失点までしてしまったのは残念でした。コンスタンが一度プレーしたあとすぐに自分のエリアに戻れなかったのが悔やまれますね。よくない流れのゲームでも1点を守って勝ちきるというのは上位を狙うチームとしては必要なことですし、スクデットをとったシーズンではうまくできていたことなので。

 結局試合はロスタイムにエル・シャーラウィがもらったPKをバロテッリが今日2得点目にして勝点3を奪ったわけですが、シーズン序盤に比べて攻撃の内容がよくなってきているだけにいい流れで点が取れず失点してしまった印象が残る試合でした。PKの判定が正しかったかどうかは別としても気持ちよく勝っていきたいと思うのは贅沢でしょうか。