12-13シーズンもこの試合で最後となりました。ベテランの契約終了とイブラヒモビッチ、チアゴ・シウバという攻守の要を放出してのスタートとなった今シーズンですがなんとかCL出場圏内である3位を確保するために最終節まで争いは続きます。
ACシエナ
- 25 ペゴーロ
- 19 テルツィ
- 88 テルリッツィ
- 18 フェリペ
- 36 ボルゾーニ
- 14 デッラ・ロッカ
- 2 ヴィティエッロ
- 5 カレーロ
- 33 ルビン
- → 23 ボグダニ (89′)
- 27 ロジーナ
- → 81 アグラ (61′)
- 10 エメガラ
- → 24 パーチ (75′)
ACミラン
- 32 アッビアーティ
- 20 アバーテ
- → 21 コンスタン (78′)
- 17 サパタ
- 5 メクセス
- 2 デ・シリオ
- 23 アンブロジーニ (69′退場)
- 18 モントリーヴォ
- 8 ノチェリーノ
- → 92 エル・シャーラウィ (60′)
- 19 ニアン
- → 11 パッツィーニ (46′)
- 45 バロテッリ
- 7 ロビーニョ
モントリーヴォがなんとか最終節に間に合い先発出場。中盤がアンブロジーニ、モントリーヴォ、ノチェリーノというシーズン序盤と同じ構成になり、前線はバロテッリの両隣にニアンとロビーニョが並んでいます。
ミラン、薄氷を踏む思いでCL出場権獲得 - Goal.com
立ち上がりからミランのゲームになりそうな展開で、ロビーニョもバロテッリもどんどん打っていきます。ノチェリーノも積極的に高いポジションをとれていましたし、ニアンとアバーテの連携もよくどこからでも点がとれそうな雰囲気はありました。
徐々にテンションの低さか慢心か雑なプレーが目立ち、失点シーンもボールの出どころへのプレスはなしエリア内で思いっきりフリーにしてしまうと最悪の形。フィオレンティーナが早い時間帯からリードを奪っていたという情報もあって時間の経過と共に焦りとイライラがはっきりわかるようになってしまってモントリーヴォが審判と口論する場面も見られました。
前半なかなか前を向いたプレーができなかったニアンをハーフタイムで代え、パッツィーニをトップにバロテッリが右に開いてフリーでボールが持てるような位置に入りました。さらにノチェリーノに代えてエル・シャーラウィを投入。ロビーニョが少し引いたポジションで苦しい時恒例の4人前に置く形を早々に作ってきます。
圧倒的に相手陣地でボールを支配しているものの点がとれずに68分まできてしまったところでアンブロジーニの退場で万事休すかと思われましたが直後にバランス裁定のような感じでシエナもテルリッツィが2枚目のイエローカードで退場。個人的には両方ともすぐにカードを出すようなプレーではないような気もしますがまあそういう判断なのでしょう。
これで少しゲームが動き出し、シエナが露骨に時間を消費しにきました。前線で積極的に仕掛けて脅威となっていたエメガラを下げたことでこのままでいいという意志を明確にしてから、アッレグリはコンスタンをセンターの位置で入れてきます。シーズン序盤の迷走していた時期以来の3バック。相手が10人になっていて守備の心配もあまりなく、絶対に点が欲しいといういろいろなことがあったのでしょうがこういう交代はミランには珍しいですね。
その後5分あまりの間でバロテッリがPKを得て同点、メクセスが泥臭く押し込んで逆転と、なんでもっとはやい時間帯にできなかったんだろうと言いたくなるような、よく言えば劇的な展開で辛くも勝点3をもぎとることができました。ヒートアップした試合になって主審も抑えるために苦心していましたが試合序盤にはこんな展開になるとは想像できませんでしたね。
最終節を終えて12-13シーズンはCL予備予選出場権を獲得できる3位という結果でした。既知の通り非常に苦しいシーズン開幕でしたが終わってみれば当初の目標は達成できましたね。それもウインターブレイク後はユヴェントス以外に負けていないという快進撃を遂げ、チームとしてもしっかりとした形ができたことは間違いなくアッレグリの功績ではないでしょうか。シーズンの総括は改めて書こうと思いますが、柱がごっそりと抜けた後で新加入選手の活躍、若手の台頭など様々なことが噛み合っての現状としてはかなり満足できる結果だと思います。試合後の笑顔も厳しいシーズンをやりきったことへの現れでしょう。