準決勝ではどちらも素晴らしい試合を見せ、破れはしたものの評価の高かった両チーム。午後1時キックオフで直射日光も厳しい試合ですが来年のW杯本大会でも可能性のあるコンディションということでどういった試合運びを見せてくれるか注目です。
ウルグアイ
- 1 ムスレラ
- 16 マキシミリアーノ・ペレイラ
- → 6 アルバロ・ペレイラ (81′)
- 2 ルガーノ
- 3 ゴディン
- 22 カセレス
- 5 ガルガノ
- 17 エヒディオ・アレバロ
- → 15 ディエゴ・ペレス (107′)
- 7 ロドリゲス
- → 20 ゴンサレス (56′)
- 10 フォルラン
- 21 カバーニ
- 9 スアレス
イタリア
- 1 ブッフォン
- 2 マッジョ
- 4 アストリ
- → ボヌッチ (96′)
- 3 キエッリーニ
- 5 デ・シリオ
- 6 カンドレーヴァ
- 16 デ・ロッシ
- → 7 アクイラーニ (70′)
- 18 モントリーヴォ (110′退場)
- 23 ディアマンティ
- → 22 ジャッケリーニ (83′)
- 11 ジラルディーノ
- 14 エル・シャーラウィ
ウルグアイはこの試合もフォルラン、カバーニ、スアレスの強力な3トップにハードワークのできるメンバーを中盤にそろえたメンバー。対するイタリアはコンディション不良のピルロをベンチに置き、FIFAの予想フォーメーションでは今大会初の4-3-3を採用してきました。さらにアストリ、エル・シャーラウィといった選手をはじめて先発に起用しこの大会で様々な可能性を試していこうという意図が見えます。
FIFA Confederations Cup Brazil 2013: Uruguay 2:2 a.e.t. (2:2 0:1) 2:3 PSO Italy - FIFA.com
イタリアは左サイドでデ・シリオが高い位置をとり、エル・シャーラウィやカンドレーヴァとのコンビネーションで崩そうとしますがお互いに最後の部分でゴールは割れず。プランデッリから怪我や精神面での不安定さが指摘されていたエル・シャーラウィですがなかなか結果が出せないことで焦りもあるのかもしれません。
ただ3トップでのサイドを起点にした攻撃はチャンスを作りながら得点ををあげられなかったスペイン戦からの発展としては非常におもしろいものだと思います。4バックでサイドがあがることによってより相手のゴールに近い位置でボールをまわすことができますし、今大会イタリアはポゼッションできる試合が少なかったのですがそういった試合で引いて守る相手に対する崩しのオプションにもなるでしょう。
ウルグアイはやはりきっちりと守ってから前線の3人の推進力によってシュートまで持っていこうという狙いは変わりませんが、先制されてからは前に人数をかけてカウンターだけではないチャンスを作ろうと模索しています。スペイン、ブラジル戦は先制されてしまうとゲームプラン通りにならなかったウルグアイですが、マキシミリアーノ・ペレイラなど中盤の選手がフリーになって絡んでいくことで厚みのある攻撃を見せてくれました。
さらに後半では運動量の落ちたイタリアに対して前線から積極的なプレスをかけることでパスの出しどころを完全になくしてしまうなど、長くやっているチームならではの一体感で自分たちの時間帯を作るところなどはさすがです。何度も言われているようにコンディションの違いはあったもののイタリアの選手も足下がないわけではないですし、メキシコ戦では前からのプレスを軽く回避していいビルドアップが何度もあっただけにウルグアイの守備の良さが際立ちましたね。
イタリアは大会を通して戦術や選手の組み合わせなど様々なテストをできましたし、ブラジルの環境で4日で240分という日程を戦いきったことも来年のW杯本大会に向けていい経験ができたのではないでしょうか。もちろん修正点もたくさん露呈しましたし他のチーム同様に1年で改善しなければならない部分はありますが、若い選手も多くこれからの成長が楽しみです。
Finalmente..anche se su rigore.. è pur sempre entrata...⚽ Soddisfazione immensa e complimenti a tutti. Grande carattere e grande cuore 🇮🇹!!!
— Stephan El Shaarawy (@OfficialEl92) June 30, 2013