プレW杯という位置づけのコンフェデレーションズカップもグループリーグを終えて今日から準決勝です。最初のカードは開催国ブラジルと南米王者ウルグアイ。どちらもしっかりとしたチームの動きとレベルの高い個人技が共存した魅力的なチームなのでいい試合が見られそうです。
試合前にはちょうど10年前の6月26日に試合中の心臓発作で亡くなったフォエへの黙祷が捧げられました。サッカーの試合中に突如倒れるというショッキングな事件で当時もかなり話題になりましたがもうあれから10年たつんですね。
ブラジル
- 12 ジュリオ・セーザル
- 2 ダニエウ・アウヴェス
- 3 チアゴ・シウヴァ
- 4 ダヴィド・ルイス
- 6 マルセロ
- 18 パウリーニョ
- 17 グスタヴォ
- 11 オスカル
- → 8 エルナネス (73′)
- 19 フッキ
- → 20 ベルナルジ (64′)
- 9 フレッジ
- 10 ネイマール
- → 13 ダンテ (90+2′)
ウルグアイ
- 1 ムスレラ
- 16 マキシミリアーノ・ペレイラ
- 2 ルガーノ
- 3 ゴディン
- 22 カセレス
- 20 アルバロ・ゴンサレス
- → 5 ガルガノ (83′)
- 17 エヒディオ・アレバロ
- 7 ロドリゲス
- 10 フォルラン
- 21 カバーニ
- 9 スアレス
ブラジルはいつものと言っていい先発メンバー。イタリア戦では怪我の影響で欠場したパウリーニョも戻ってきました。ウルグアイは今大会途中から出場し好調のフォルランがこの試合も先発に入り3トップに近い形とナイジェリア戦と同じメンバーで挑みます。
FIFA Confederations Cup Brazil 2013: Brazil 2:1 (1:0) Uruguay - FIFA.com
両チームともに慎重な立ち上がりでしたがウルグアイのPKからは徐々にテンポがあがってきました。ブラジルはネイマールが中に入りボールを受け、そこから個人技を活かしたドリブル突破を中心とした攻撃。ウルグアイはしっかりと引いて中盤の3人がスペースを潰すことでその部分を許さず、ボールを奪ったら前線の3人に預けることで前への推進力を作っていこうという意図が見えました。
相手のやり方を熟知しているチーム同士の対戦だからか仕掛けどころをしっかりと抑え、やらせない展開が続きますが先制したのはホームブラジル。ネイマールが中盤でプレッシャーを受け前を向けないところからパウリーニョに預けるとマキシミリアーノ・ペレイラを振り切ってディフェンスラインの裏まで抜け出し、ルガーノと2人背負った状態でしたがしっかりとボールをコントロールしてシュート。キーパーが弾いた所にフリーのフレッジがつめて得点しました。それまで激しいチェックを受けドリブルで仕掛けてもなかなかシュートまではいけなかったネイマールでしたが、前半41分という時間帯に今までと違うスピードでの崩しをしてくるあたりやはり素晴らしいですね。
後半ゴール前の混戦からカバーニが同点とするとボールをポゼッションできているブラジルはいろいろな手でウルグアイの最終ラインを崩そうと模索してきます。ネイマールが中に絞ったりサイドに出たりするのはもちろん、右サイドで浮き気味だったフッキを代えてベルナルジを投入し起点を増やしたりパウリーニョ、グスタヴォがミドルシュートを狙ってみたりと仕掛けの数だけならば相当な数になりましたがウルグアイの守備ブロックが非常に固く同点の時間が長く続きます。
決勝点はCKからパウリーニョのヘディングで決めたブラジルがあげ、ホームできっちりと決勝まで勝ち上がりました。ウルグアイはしっかりとした守備を見せてくれましたが前線の選手だけで得点がとれなかったために苦しい時間帯が長かったですね。やり方は違いましたがどちらが勝ってもすごくレベルの高い決勝戦になることは間違いないと確信できました。