前節リバプールの前プレに為す術のなかったアーセナル、最下位のフラムにクロスを上げ続けながらも勝点3を逃したマンチェスター・ユナイテッド。勝つことを義務づけられたメガクラブ同士のビッグマッチです。
アーセナルFC
- GK
- 1 シュチェスニー
- DF
- 3 サニャ
- 4 メルテザッカー
- 6 コシェルニー
- 28 ギブス
- MF
- 8 アルテタ
- 10 ウィルシャー
- 7 ロシツキー → 15 アレックス・チェンバレン (74')
- 11 エジル
- 19 カソルラ
- FW
- 12 ジルー
マンチェスター・ユナイテッドFC
- GK
- 1 デ・ヘア
- DF
- 2 ラファエウ → 5 リオ・ファーディナンド (46'HT)
- 12 スモーリング
- 15 ヴィディッチ
- 3 エヴラ
- MF
- 16 キャリック
- 23 クレバリー
- 25 バレンシア → ヤング (81')
- 10 ルーニー
- 8 マタ → ヤヌザイ (74')
- FW
- 20 ファン・ペルシー
両チーム共に満足のいく結果ではなかった前節から先発メンバーを変更してきました。それだけ戦力が充実してるとも言えますが、どのように修正してくるか注目です。
Arsenal vs Man Utd | premierleague.com
立ち上がりまだ落ち着かないうちに前線でボールを奪ったファン・ペルシーがキーパーとの1対1を作ったり、アーセナルがCKから簡単にフリーで打ったりと派手な試合になりそうな気配はありましたが、徐々に守備が安定してくると両チームの特色が見えてきます。
ユナイテッドは今シーズン散々叩かれながらも守備はしっかり作ってきていて、半年前に比べると前で取りに行くところと引いてブロックを作るところがチームではっきりしているのが素晴らしいですね。アーセナルも引いたチームを崩すのは得意としているのですがバイタルエリアで簡単に前を向かせないこと、サイドから斜めに走って裏を狙ってくる選手に対してしっかりとケアにいくことをきちんとやっていたのでなかなかいい形でシュートまで持っていけません。
アーセナルの守備はまずはリトリートして4バックの位置を安定させていく狙い。ユナイテッドのビルドアップに対して無理にボールを追うのではなく、個々のエリアを捨てずにパスコースを切っていくような守り方でした。特にサイドにおいてはサニャとギブスが裏のスペースをあけないように注意を払っていたのが印象的です。前節のユナイテッドがとにかくサイドからの放り込みを仕掛け続けていたのでその対策なのかもしれませんが、マタが中央に入ってあけたスペースをエヴラがオーバーラップして完全に裏を取るような場面はこの試合ではほとんど見られませんでした。
最後までテンションの高い見応えのある試合でしたが、スコアレスドローという結果になったのも両チームの意図がある程度うまくいった結果ではないかと思います。前線の選手まで含めて守備から入ってフィニッシュまで繋げるチームはプレミアの中でも上位陣だけなので、どちらも無冠で終わってしまうのはもったいないチームではないでしょうか。