04 9月, 2012

セリエA第1節 ミランvsサンプドリア

 ベテランの大量離脱にはじまりイブラ、チアゴ・シウヴァの売却と暗雲立ちこめる12-13シーズンのスタートです。まずは昨シーズンとは全く違う顔ぶれとなった開幕メンバーのおさらいから。


milan12-13

 赤が今節のスターティングメンバー、右側白は参考に昨年のメンバーです。昨シーズンもご多分に漏れず怪我人続出だったのでイェペスがDFラインを支えたりカッサーノがイブラのよき相棒としてゲームを作ったりもしていましたが、それにしても全然違うチームになってしまいましたね。ベテランがいなくなった時点ではまだイブラを中心にアッレグリの教え子が加入すれば魅力的なチームになるんじゃないかなんて思ってましたが、まさか攻守の要を両方放出してしまうとは。まあこれでもモントリーヴォ以外は昨シーズンもいたメンバーでカッサーノも同時にいなくなったのでチームとしてバラバラになる事態は避けられたんですかね。

ちなみにベンチメンバーは
GK アメーリア
GK ガブリエウ
DF アチェルビ
DF クリスティアン・サパタ
MF バカイエ・トラオレ
MF ケビン・コンスタント
MF エマヌエルソン
MF マッティア・ヴァロティ
MF カルモナ
FW パッツィーニ

 キエーヴォから加入しネスタの背番号を受け継いだ若手アチェルビ、ディダク・ビラの二の舞にはなって欲しくないサパタ、モントリーヴォに続いてガッリアーニの節約獲得の標的となったトラオレ、直前でカッサーノとのトレードが成立してなんかいろいろ可哀想な感もあるパッツィーニあたりが注目でしょうか。

 そんな開幕節ですが、ここ何シーズンかの悪い流れが出てしまったかのようでお世辞にもいいとは言えない内容でした。
新生ミラン、ホーム開幕戦で昇格組に黒星 - Goal.com
 人数をかけて引いて守ってくるサンプドリアに対して昨年のイブラ無双のような破壊力は期待できず、スペースのないところではエル・シャーラウィもなかなかボールを保持できない状況。結局セットプレーからの失点を守り切られて開幕戦から黒星をつけられてしまいました。

それでも中盤の攻撃参加を生かそうとする戦術が見えて今シーズンの展望としておもしろかった部分もありました。ロビーニョ、エル・シャーラウィがサイドに開き、スペースと時間を作ったところにプリンスやノチェリーノが飛び込んでくるダイナミックな構図はかなり期待できそうですし、デ・シリオとアントニーニの両サイドバックもまだまだ物足りなさはあるもののよく走って高い位置を保っていました。ロビーニョがどれだけアイデアを見せられるかによりますがスペクタクルなサッカーが期待できそうな芽はあったと思います。
 モントリーヴォに関しては随所にいい配球を見せていたものの、パス1本で相手守備を崩すような場面は見せられず。ポジショニングも含め昨シーズンのファン・ボメル、さらにピルロとは違う役割を求められてるとは思うのですが、まだ中途半端な部分が多い気も。このあたりは今後戦術がしっかり浸透していくのに期待したいところです。さらに開幕なのにアバーテ、アンブロジーニ、パト、ストラッサー、ムンタリが怪我で離脱ということで、パトは平常運行としてもアバーテ、アンブロジーニあたりが戻ってくれば少しは中盤も落ち着いてくるんじゃないかということで今シーズンもしっかりスクデットを狙っていって欲しいですね。