サンチャゴ・ベルナベウでの第1戦を1-1の引き分けで終え、ゲームを押し気味に進めていたのはレアルでしたがアウェーゴールの分だけマンチェスター有利など様々な評がある中オールド・トラッフォードでのベスト16第2戦です。
マンチェスター・ユナイテッド
- 1 デ・ヘア
- 2 ラファエウ
- →7 バレンシア (87′)
- 5 リオ・ファーディナンド
- 15 ヴィディッチ
- 3 エヴラ
- 16 キャリック
- 23 クレヴァリー
- →10 ルーニー (73′)
- 17 ナニ (56′退場)
- 19 ウェルベック
- →18 ヤング (81′)
- 11 ギグス
- 20 ファン・ペルシー
レアル・マドリード
- 41 ディエゴ・ロペス
- 17 アルベロア
- →19 モドリッチ (59′)
- 4 セルヒオ・ラモス
- 2 バラン
- 5 ファビオ・コエントラン
- 6 ケディラ
- 14 シャビ・アロンソ
- 22 ディ・マリア
- →8 カカ (45′)
- 10 エジル
- →3 ペペ (71′)
- 7 クリスティアーノ・ロナウド
- 20 イグアイン
マンチェスターはルーニーをベンチに置いて4-2-3-1の布陣。ちなみにギグスはプロになってから公式戦1000試合目の出場になるとのことです。マンチェスター・ユナイテッドという世界屈指のメガクラブでこの記録は素晴らしいですね。
UEFAチャンピオンズリーグ 2013 - マンチェスターU-レアル・マドリー – UEFA.com
両チーム共に文句のつけようがないくらい中盤がコンパクトで、素早いプレスからの攻撃に入れる個の力も強力な布陣が揃っています。展開の大きさでマンチェスターに少し分があるのか、序盤はマンチェスターの方が積極的に前への仕掛けをできていました。レアルのDFラインが高かったので裏を狙うパスも効果的でウェルベックの動きもよかったですし。 レアルの方はマンチェスターの2ラインのブロックの間を狙ってロナウドが飛び込んできたりポジションチェンジを繰り返して崩そうと仕掛けてきますが、素早いカバーリングでしっかりとスペースを潰しているのに加えてセンターバックの2人がしっかりとゴール前に構えているのでなかなかいい形まで持っていくのが難しそうです。特にサイドの守備への参加とボールをとった後の展開におけるギグスとナニの貢献は大きいでしょう。
前半終了間際にディ・マリアが負傷で交代しカカが入ったことでレアルはさらにセンターでの攻撃をを加速させてきます。イグアインが前にいるのは変わらないのですがエジルがより近い位置にポジションをとり、カカが左に流れることで前半抑えられていたサイドで数的優位を作ってきました。さらにナニの退場によってマンチェスターの前からのプレスが効かなくなったところでモドリッチを投入、低い位置からの組み立てができるようになってからはかなりレアルの時間帯でしたね。もちろんモドリッチのミドルも素晴らしいものでしたが、それを作ったモウリーニョの戦術と交代はやっぱり恐ろしいものがあります。
前半の流れでは第1戦のアドバンテージもあってマンチェスター有利なように見えましたが、ナニの1発退場によって試合が大きく変わってしまいましたね。リードされてからも攻撃の場面ではチャンスを作りゴールに迫ってはいたもののレアルがディエゴ・ロペスを中心にしっかりと守り切って1勝1分で準々決勝への進出を決めました。両チームとも国内リーグ、カップとの同時進行でスケジュール的には厳しいはずですがCLらしい非常にレベルの高いサッカーをしていたと思いますが勝負はどこで分かれるかわかりません。