03 9月, 2013

セリエA第2節 ミランvsカリアリ

 水曜日にPSVに勝利しCL本戦へのチケットを手にしたミランですが、そこから急にピッチ外での話題が大きくなってきました。まずはCLグループステージの組み分け抽選。各所からまたかという声が聞こえる中バルセロナと同組になりました。決勝トーナメントでの対戦も含めると3シーズン連続だそうです。
 それとほぼ同時刻にボアテングのシャルケへの移籍、マトリの加入が発表されるという慌ただしさ。ボアテングは先のPSV戦でも2得点を挙げこれから期待できると思っていただけに残念ですが本人の希望なので仕方ないかなと。マトリに関しては復帰の遅れが伝えられるパッツォの代役アタッカンテとしての獲得のようです。まあテベスなどしっかりとした補強をしたユーヴェのベンチで過ごすよりはっていう判断なんですかね。なにはともあれイケメンおかえりなさい!
 さらにここにきてにわかにカカの復帰も現実味を帯びたものとなり、ホーム開幕戦にもかかわらずガッリアーニはマドリードで交渉中との話です。ほんとは試合前までに話をまとめて一緒にお披露目したかったんでしょうけど続報に期待しましょう。
 カカのレアル・マドリードからの復帰が正式に発表されました!

 とまあ例によって期限ぎりぎりになってからいろいろと話題は尽きず前口上も長くなりましたがとにかく目の前の試合に勝っていかなければならないわけで、セリエA第2節、今期のサンシーロ開幕戦はカリアリとの試合です。

ACミラン

    GK
  • 32 アッビアーティ
  • DF
  • 20 アバーテ
  • 17 サパタ
  •   5 メクセス
  • 28 エマヌエルソン
  • MF
  • 16 ポーリ → 23 ノチェリーノ (78')
  • 34 デ・ヨング
  •   4 ムンタリ
  • 18 モントリーヴォ → 92 エル・シャーラウィ
  • FW
  • 45 バロテッリ
  •   7 ロビーニョ → 9 マトリ (66')

カリアリ

    GK
  •   1 アガッツィ
  • DF
  • 21 デッセーナ
  •   3 アリアウド
  • 15 ロッセッティーニ
  • 29 ムール
  • MF
  • 22 カブレラ → 23 イバルボ (60')
  •   5 コンティ
  •   4 ナインゴラン
  • 20 エクダル
  • FW
  • 51 ピニージャ → 19 ネネ (71')
  •   9 サウ → 16 エリクソン (78')

 ミランはいままでの4-3-3の形を変え、モントリーヴォをトップ下に置いた4-3-1-2の布陣をしいてきました。これでベルルスコーニ会長も納得ですね。メンバーはあまり変わっていないですし昨シーズンはじめのような迷走はないとは思いますがどんな試合をしていくのか注目です。

Milan 3 - 1 Cagliari - legaseriea.it

 まずモントリーヴォがトップ下に入ることで変わったのがバロテッリのポジショニングでした。3トップのセンターでは後ろからのボールを受けるために頻繁に後ろを向いてトラップするシーンがあり、相手の寄せも厳しい上にゴールから遠い位置でのプレーを強いられてしまってなかなか決定的な仕事ができないということがミランが点のとれないパターンとなっていたのですが、モントリーヴォがつなぎに入ってくれることでわりと自由にポジショニングできていたように思います。斜めに走って裏を狙ったりサイドに開いてボールを待つようなことが序盤から見られたので、これがやりやすい形であれば昨シーズン以上の結果が期待できるかもしれません。

 もうひとつ、モントリーヴォが前線の高い位置から守備に入っていて、これまでの守備ブロックとは違う戦術でいくのかなという部分も気になりました。4-3-3の配置のときはしっかりと引いて4-5のブロックを作るために両サイドのフォワードも引いて守備をすることが求められました。エル・シャーラウィなんかはこの守備における貢献も評価される要因だと思うのですが、今日の試合を見ていると相手がボールを保持したときにハイプレスをやろうとしている印象もあったのでそのあたりは今後注目していきたい部分です。
 守備時に4-3-3の3ラインを作ろうとするならば中盤との距離ももう少し短い方がいいですし、4-5のラインに比べてサイドのケアも難しくなりますしね。ポーリとムンタリのポジショニングや運動量が求められることになるかと。当然バロテッリはあんまり守備に参加することはないと思うのでその分他の選手、特に2トップのもう1人は攻撃と守備両面で多くの役割を求められることになるんじゃないでしょうか。

 というわけでこれからのミランの前線は誰がバロテッリの相棒になるのかに注目ですね。とりあえずボアテングはそういう意味では脱落だったのかなと思いますし、これまでエル・シャーラウィが歳も近くて仲もいいポジションでしたがそこにモントリーヴォが名乗りを上げた感じでマトリとの関係も悪くなさそうです。ニアンはまあもう舎弟なのでいいとしてパッツィーニが復帰後どう絡んでくるかも楽しみで、なんと言ってもカカが加入すればまた違う攻撃が期待できます。ひさしぶりに終わった後もわくわく感のある試合でした。