エル・シャーラウィがセリエでの得点王トップを走り、ロビーニョとパトも復帰し徐々に歯車が噛み合ってきたミラン。対するはインテルに破れ無敗記録こそ途絶えたもののしっかりと首位をキープし好調を続けているユヴェントスをサン・シーロに迎えてのの大一番です。余談になりますがミランはFacebookをはじめSNSの活用も積極的に行っていて、この試合の前も日ごとのカウントダウンをはじめ様々なPRを行っていました。
ミラン
- 1 アメーリア
- 2 デ・シリオ
- 5 メクセス
- → 17 サパタ (73′)
- 76 ジェペス
- 21 コンスタン
- 18 モントリーヴォ
- 34 デ・ヨング
- 8 ノチェリーノ
- 7 ロビーニョ
- → 11 パッツィーニ (65′)
- 10 ボアテング
- → 16 フラミニ (84′)
- 92 エル・シャーラウィ
ユヴェントス
- 1 ブッフォン
- 15 バルザーリ
- 19 ボヌッチ
- 4 カセレス
- 23 ビダル
- 21 ピルロ
- 8 マルキージオ
- 33 イスラ
- → 20 シモーネ・パドイン (46′)
- 22 アサモア
- → 6 ポグバ (72′)
- 9 ヴチニッチ
- 27 クアリアレッラ
- → 12 ジョヴィンコ (57′
なかなか安定しないシステムの中で今日は4-3-3を採用しています。4-3の守備ブロックに加えてボアテングの戻り、エル・シャーラウィとロビーニョもある程度チェイスできますし攻撃の時には大きく開いてポゼッションできるのが強みでしょうか。さらにこの試合のキャプテンマークはモントリーヴォが巻いています。今シーズンはカピターノのアンブロジーニ、アッビアーティ共に先発でない試合もありますしプレイだけでなくまわりを鼓舞する役割としても重責を担うことになると思いますががんばって欲しいです。それとデ・シリオはここ数試合右サイドバックの先発として定着しています。同い年のエル・シャーラウィの活躍が目立ちますがこちらも期待ですね。
12位ミラン、ロビーニョのPKで首位ユヴェントスを撃破 - Goal.com
試合は開始直後からユヴェントスがボールを保持して進めていきます。このあたりはチーム力の差、システムの違いがある以上しかたのない部分もあるのでしょうが自陣内でゲームが進むのは気持ちのいいものではありませんね。ただユヴェントスにミスが多くゴールまで結びつかなかったのが幸運だったという以上のことはないと思います。
結局前半のPKでの1点を守り切って勝利しましたが、メガクラブのミランの試合としてこれでいいわけではありませんし、ユヴェントスとの力の差が見えてしまった部分は多かったです。特に中盤をあまり重視しない今のシステムでは攻めに入ったときにボールをとられてからのカウンターに対応できていないためピルロからいいボールを出されてしまっていたシーンが多くありました。
攻撃に関しても多くの時間を守備に割かれてしまうために中盤の選手とサイドバックの参加が遅くなり、ユヴェントスの苦手とする2列目でのスペースをうまく使えていませんでした。ここは試合前から絶対狙い所だと思っていたので疑問でしたね。ロビーニョやボージャンならあそこで前を向いて崩すのは可能ですし。シンプルな攻撃でシュートまでいけていたのでそれを狙っていたのかもしれませんが。
それとアッレグリのコメントにもありましたがこの4-3-3の形はレオナルド時代の4-2-ファンタジーを彷彿とさせます。つまりあの頃と同じ弱点が出てきてしまうということで。ロナウジーニョ、イブラヒモビッチのようなシュートも打ててチャンスも演出できる、簡単に言ってしまえば試合をひとりで決めてしまうタレントがいない現在のチームでこうした個人の力に頼る攻撃がどこまで通用するか疑問もあります。せっかくパッツィーニやボージャンを獲得して前線のバリエーションは豊かなのでこうしたメンバーを活かした戦術を目指して欲しいとも思います。
完成されたチームに近いユヴェントス相手に勝点3をとれたことは素晴らしいですし、チャンピオンズリーグもなんだかんだ決勝トーナメント進出を決め徐々に結果が出てきているので今シーズンクラブとして目指すところを安定してとれるように高めていきたいところです。