13 1月, 2014

セリエA第19節 サッスオーロvsミラン

 年が明けて初戦をいい形で勝ったことでここから上昇気流に乗っていきたいミラン。プレシーズンでも対戦した昇格組であるサッスオーロのホームでの試合です。もちろん本田が登録メンバーに入ったことで日本メディアとしては否が応でも出場を期待してしまうところですね。

USサッスオーロ・カルチョ

    GK
  • 79 ペゴーロ
  • DF
  • 23 ガッツォーラ
  •   5 アンテイ
  •   6 アリアウド
  •   3 ロンギ
  • MF
  • 27 クルティッチ → 24 マルツォラッティ (87')
  •   4 マニャネッリ
  • 45 チブサー
  • FW
  • 25 ベラルディ → 37 スケロット (78')
  • 10 ザザ → 83 フローロフローレス (85')
  • 86 ツィークラー

ACミラン

    GK
  • 32 アッビアーティ
  • DF
  •   2 デ・シリオ
  • 17 サパタ
  • 25 ボネーラ
  • 28 エマヌエルソン
  • MF
  • 24 クリスタンテ → 18 モントリーヴォ (55')
  • 34 デ・ヨング
  • 23 ノチェリーノ → 11 パッツィーニ (55')
  • 22 カカ
  •   7 ロビーニョ → 10 本田 (65')
  • FW
  • 45 バロテッリ

 モントリーヴォはまだ怪我の影響かベンチスタートですがバロテッリが今節は先発。そしてアタランタ戦で初先発しゴールをあげたクリスタンテがまた中盤の一角に入っています。CLの登録メンバーにも入っているようですし期待が持てますね。

Sassuolo 4 - 2 Milan - legaseriea.it

 事前の予想通りミランがボールを持って試合を進めていく展開。立て続けに2点とって普段とは違うミランかと思いきやいつも通り後手に回ったディフェンスラインが寄せきれず直後に失点。サッスオーロは序盤のばたつきが落ち着くとしっかりと引いて守ろうという意識ができたのか最終ラインに5、6人並べてロングボール1本のカウンターというやり方できました。センターからの速攻にしてもサイドからの遅攻にしても個人での打開が中心になるのかなという印象でしたが、やはり好調のベラルディにやられてしまいましたね。守備崩壊は本当に手の施しようがないんでしょうか。

 結局ベラルディ1人に4得点を許しどうしようもなくなったところでパッツィーニ、モントリーヴォを投入。前線の選手を増やしとにかく得点を狙っていきますが動きのない攻撃ではどうにもならず。ついに65分に本田が途中出場しました。ロビーニョは最初から90分計算できる選手ではないので予想通りの交代でした。カカとバロテッリが消えてしまった後崩しのなくなっていたミランですがパッツォリーヴォと本田の投入で中盤の底から1人ずつ起点ができ攻撃の意思がよりはっきりしてきました。
 本田はプレーエリアも広く相手のギャップをしっかりついて守備ブロックをずらすような動きを精力的にしていたのが印象的でした。役割的にはロビーニョよりもビルサに近いものを与えられていそうですが中盤からの縦への飛び出しはあるものの横へのスライドで崩す選手はいないだけに足りないピースを埋める存在になってくれそうです。さらにサイドでためが作れることでデ・シリオとの高い位置での絡みも多かったですし素晴らしいですね。モントリーヴォへのプレスも緩くなったことで長距離での放り込みも効いてきて途中出場の3人によってまた試合が動いてきました。

 ただ試合開始から出場していたカカ、バロテッリは疲労からか既にキレのあるプレーはできず、パッツィーニも前線に張り付いてDFを背負っていた状態では決定的な仕事をさせてもらえないことが多かったのでモントリーヴォもパスの出しどころがない場面が多く見られたのが残念でした。点が入ってもいいような場面も何度かありましたが結局その後はモントリーヴォの1点のみで試合終了。ベラルディにやられた4失点が大きくのしかかり最下位のチーム相手に黒星を喫してしまいました。この試合はユヴェントスからローンでサッスオーロに在籍しているベラルディのお膳立てという役回りになってしまいましたね。

 本田の加入によって日本でも大きく報道されるようになったミランですが今シーズンの停滞はまだ続きそうです。翌13日の記者会見によってアッレグリ監督の解任が発表され後任は暫定的に助監督のタッソッティが就くことが発表されました。年末のコメントによって最後のクリスマスという表現はしていましたがこんなにもはやくチームを離れることになるとは思っていなかったですし、個人的にはミランの大変な時期を持ちこたえ結果ももたらしてくれた監督だっただけにショックが大きいです。
 メディアではこれまで通り後任の名前にセードルフやピッポの名前が挙がっていますがとにかく今週のミッドウイークには次のコッパ・イタリアの試合が控えているわけで、いちサポーターとしては今後も試合を見て応援していくしかありませんね。