昨シーズンは7位に終わりヨーロッパの舞台への切符を失ってしまったミラン。サッカーの質、資金力ほか諸々の面で停滞期となって久しいですが、クラブのレジェンドの1人、フィリッポ・インザーギが監督に就任しました。ピッポもトップチームでの監督ははじめてなので過度な期待はできませんが、なるべく長い目でクラブの成長の流れを作ってもらいたいです。セードルフのような離れ方はもう見たくありませんし。
ACミラン
- GK
- 23 ディエゴ・ロペス
- DF
- 20 アバーテ
- 17 サパタ
- 33 アレックス
- 25 ボネーラ
- MF
- 16 ポーリ
- 34 デ・ヨング
- 4 ムンタリ
- → 15 エッシェン (67')
- FW
- 10 本田
- → 27 アルメロ (77')
- 7 メネズ
- → 19 ニアン (82')
- 92 エル・シャーラウィ
SSラツィオ
- GK
- 1 ベリシャ
- DF
- 8 バスタ
- 3 デ・フライ
- 27 カナ
- 26 ラドゥ
- MF
- 16 パローロ
- 20 ビリア
- 19 ルリッチ
- → 6 (73')
- FW
- 87 カンドレーヴァ
- 11 クローゼ
- → 9 (59')
- 14 ケイタ
- → 7 (60')
インザーギ新監督のシステムは4-3-3が基本となり、プレシーズンマッチの映像などを見ていると中盤の3枚は補完し合う形でセンターハーフの役割、3トップはセンターフォワードと両ウイングといった配置になっています。新加入選手はディエゴ・ロペスとアレックス、メネズが早速先発出場しており、どのような活躍をしてくれるか楽しみです。反対にモントリーヴォとデ・シリオは怪我のため開幕欠場。今シーズンはなるべく怪我で離脱する選手が少なくなることを願うばかりですね。
Milan 3 - 1 Lazio - legaseriea.it
立ち上がりから縦への意識の強いラツィオに対してミランは中盤をコンパクトにしてボールの出所を潰していこうという狙い。そこでボールを奪えればエル・シャーラウィが走れば勝てるという計算なのか積極的に前に蹴っていきます。サイドから数的優位を作って崩したいラツィオにこのカウンターがはまり、前半7分にはボネーラのパスからエル・シャーラウィが抜けだし本田が今シーズン初ゴール。3人とも非常にレベルの高いボールタッチを見せてくれました。
試合全体のペースとしてはミランサイドでラツィオがボールを持っている時間が長いのですが、最後のところで合わせきれずに前半は両チーム共にシュート数が2本に終わります。後半も基本的な流れは変わらず、とにかく相手の守備が整わないうちに個人の打開で打ち切ってしまいたいミランが開幕戦で3点を挙げて勝利となりました。
サパタ、アレックスのCBコンビ、そして本職ではないボネーラがSBをやっていることにかなりの不安はあるものの、新加入のディエゴ・ロペスはいままでのミランのGKにはない期待を見せてくれましたし、あれだけゴール前でプレーされながらなんとか最後のところで身体を寄せて1失点に抑えたところは評価できます。
攻撃の方はポゼッションからの崩しがまだ整備されていない状態ではドリブラーの才能に頼った高速カウンターをやっていくしかないのか。移籍市場が終了していないためメンバーも不確定な状態では何とも言えないのですが、はやくピッポのチームの形を見たいです。この試合ではラツィオが前に人数をかけてきたためにかなり効果的でしたがゴール前を固めてくるプロヴィンチャ相手では通用しないでしょうし。
何はともあれきつい時間帯を耐え開幕戦を勝利で飾ったミランを今シーズンも応援していきたいと思います。