SLベンフィカ
- 1 アルトゥール
- 34 アルメイダ
- 4 ルイゾン
- 24 ガライ
- → 33 ジャルデウ (78′)
- 25 メルガレホ
- → 15 ジョン (66′)
- 35 ペレス
- 21 マティッチ
- 19 ロドリゴ
- → 11 リマ (66′)
- 20 ガイタン
- 7 オスカル・カルドソ
- 18 サルビオ
チェルシーFC
- 1 チェフ
- 28 アスピリクエタ
- 2 イバノビッチ
- 24 ケイヒル
- 3 アシュリー・コール
- 8 ランパード
- 4 ダビド・ルイス
- 7 ラミレス
- 10 マタ
- 11 オスカル
- 9 トーレス
テリー、アザールを怪我で欠くチェルシーですがCBはイバノビッチとケイヒルのコンビ、中盤にはラミレスが先発しています。ベンフィカはポルトとの首位決戦に敗れた直後の試合となりますが基本的には同じメンバーで臨んでいるようです。
UEFAヨーロッパリーグ 2013 - ベンフィカ-チェルシー – UEFA.com
まず試合開始直後から流れをつかみにいったのはベンフィカでした。中央のガライ、マティッチがボールに近い位置に寄ってサイドで数的優位を作りどんどん人が入ってくるので非常に連動性の高い攻撃になっていましたね。対するチェルシーは守備陣のフィードを活かした縦パスを前線に放り込むシンプルなサッカー。序盤はベンフィカの動きに抑えられていましたが、ラミレスがセンターの守備をカバーするようになってからは落ち着いて裏を狙えるようになりました。前半はボール保持率、パス成功率ともにベンフィカが勝っていたのに対してオフサイドの数はチェルシーが圧倒的だったので両チーム共にある程度狙った展開だったと言えるでしょう。
後半ベンフィカは前半ほどに極端な戦術はとらずある程度それぞれのポジションを守りつつリスクを抑えてきました。チェルシーの前線の守備がかなり機能していたのでカウンターを恐れていたのしてませんが、その分チェルシーが守りやすくなった感は否めず、先制したのはチェルシー。トーレスの裏をとる動きはやはり素晴らしいですね。体の入れ方も完璧ですし。それまでガライがサイドに流れていたところのプレスを一手に担っていて消耗もしていると思うのですが、高いDFラインの背後のスペースを完全に自分のものにしていました。
さらにこの得点によってベンフィカのDFラインがそれまでのような極端に高いラインをとることができなくなってスペースがあき、マタとオスカルが存分に動けるようになるというチェルシーのいい流れが完全にできていたんじゃないでしょうか。追加点はCKからでしたが、それまでにもベンフィカが中盤をつかまえきれずにかなりやられていましたし。まあワンボランチでそのマティッチも攻撃参加しているような状態だとあの位置がカバーしきれないのは仕方がないのかもしれませんが。
PKで1点は返したものの、バックラインがリトリートしたことで前半のような積極的な攻撃に出ることができなくなって単発の攻撃に頼らざるを得なくなってしまったベンフィカは徐々に押し込まれていってしまい、ガライの負傷交代によって完全にチェルシーのペースにはまってしまいましたね。チェルシーは前半のうちにベンフィカの攻撃に対応して前線からの守備をアジャストできたのが大きかったと思います。これで昨年のCLからELの連覇というある意味すごい偉業を成し遂げました。ベニテス暫定監督(まだ暫定だったのかという突っ込みは置いといて)の後任にモウリーニョとの噂が絶えませんが、かなり面白いサッカーをしているチームだと思いますので来シーズン以降も期待できるんじゃないかと思います。