まだシーズンもはじまったばかりですがはやくもビッグマッチです。危なげなく連覇をはたしたユーヴェは今シーズンもその強さを誇るのか、昨シーズンは結果が出ず不本意な順位に終わったインテルが巻き返すのか注目です。
インテル
- GK
- 1 ハンダノビッチ
- DF
- 14 カンパニャーロ
- 23 ラノッキア
- 5 フアン
- MF
- 2 ジョナタン
- 13 グアリン
- 19 カンビアッソ
- 21 タイデル → 9 イカルディ (68')
- 55 長友
- 11 リカルド・アルバレス → 10 コバチッチ (80')
- FW
- 8 パラシオ
ユヴェントス
- GK
- 1 ブッフォン
- DF
- 15 バルザッリ
- 19 ボヌッチ
- 3 キエッリーニ
- MF
- 26 リヒトシュタイナー → 33 イスラ (46'HT)
- 23 ビダル
- 21 ピルロ → 20 パドイン (87')
- 6 ポグバ
- 22 アサモア
- FW
- 10 テベス
- 9 ヴチニッチ → 27 クアリアレッラ (72')
どちらも基本的には中盤のセンターに3枚並べ外に運動量のあるウイングバックを置くシステム。この形もセリエの各チームがそれぞれチーム事情に合わせて採用し、アッズーリによってひとつの完成形が見えたと言えるかもしれません。
Inter 1 - 1 Juventus - legaseriea.it
まず立ち上がりから自分たちの形を作っていったのはユヴェントス。やはりピルロがパス1本で決定機を作れるという強みはこの試合でも活かされ、ゆっくりとしたビルドアップから裏を狙ったりディフェンスラインの前でボールを受けるのがうまいテベスいいパスを通していました。
インテルはグアリンとタイデルが基本的にポグバとビダルにマンツーマンでつく形をとっていたのですが、ピルロのボールに対して一気に上がってた2人を捕まえきれずに何度も裏を取られていたのは絶対にやられてはいけないところでしたね。さらにカンビアッソがピルロにプレッシャーをかけるのかエリアをカバーするのか中途半端になっていたために結果的にピルロもバイタルも両方使われてしまっていたのもユーヴェが優位に試合を進める要因だったでしょうか。
普通ならばここでセンターの2人が上がってしまうことでカウンターを受けた際守備がうまいとは言えないピルロだけが残りバックラインの3人で対応しなければならない状況ができてしまいます。まあユーヴェの3バックは全員が対人に強いのでなんとかなってしまうことが多いのですが、インテルもそこを狙っていたのか先制点はボールを奪ってからリカルド・アルバレスの素早い崩しでした。後半15分くらいからは徐々にインテルがボールを持てるようになっていたことやイカルディの投入でターゲットが2人になっていたこともあるでしょうがあのテンポでゴールまで持っていってしまうのはさすがです。
直後にユーヴェもビダルが同点ゴールを決めますが、ここは逆にリカルド・アルバレスが守備のタスクも負ったことでグアリンとどちらがつくのかはっきりしなくなってフリーにしてしまった場面でした。得点した後は危ない時間帯と言われますがインテルの守備陣の足は完全に止まってしまっていましたしアサモアのボールへの反応が全くできていませんでしたね。
試合はそのまま1-1で終了。全体として両チームともにシーズン序盤とは思えない高いテンションでやりきった試合でした。王者ユヴェントスは昨季からさらにブラッシュアップされていますしインテルもマッツァーリによってモウリーニョ以来の新しい形を作りつつあります。セリエのビッグマッチを見るとどうしてもミランと比べてしまうのですがこのままだとちょっと分が悪いんじゃないかという危機感を持たざるを得ません。