ここまで4勝2分と好調なシーズンスタートをきったインテルですが、こちらも6戦全勝と絶好調で首位を走るローマを迎えてのホームゲームです。
インテル
- GK
- 1 ハンダノビッチ
- DF
- 35 ロランド
- 23 ラノッキア
- 5 フアン
- MF
- 55 長友
- 13 グアリン → 22 ガブリエル・ミリート (69')
- 19 カンビアッソ
- 21 タイデル → 10 コバチッチ (57')
- 31 アルバロ・ペレイラ → 9 イカルディ (46'HT)
- FW
- 11 リカルド・アルバレス
- 8 パラシオ
ASローマ
- GK
- 26 デ・サンクティス
- DF
- 35 トロシディス
- 17 ベナティア
- 5 レアンドロ・カスタン
- 42 バルザレッティ
- MF
- 16 デ・ロッシ
- 15 ピアニッチ → 11 タッディ (57')
- 6 ストロートマン
- FW
- 27 ジェルビーニョ
- 10 トッティ → 3 ドド (81')
- 24 フロレンツィ → 7 マルキーニョ (76')
インテルは3センターと両ウイングバックでしっかり守ってカウンターという基本戦術は変わらず。ローマの方は新加入のジェルヴィーニョとマイコンの突破力を活かした攻撃が持ち味でしたがこの試合マイコンは怪我で欠場となっています。
Inter 0 - 3 Roma - legaseriea.it
ローマの前線まで持っていくスピードがはやいからか、インテルはいつものカンビアッソの前でプレスをかけ縦に入れさせない守備がうまくいかないときはサイドのジェルヴィーニョやフロレンツィにボールが入ったタイミングで数的優位を作って囲っていく場面が多く見られました。もちろん自分たちの時間では高い位置からの守備も機能していたのですがそこを外されても次の手があるというのは素晴らしいですね。
ただこの試合はローマがさらに上をいく素晴らしさを見せていました。トップに素早くボールを当てた後はトッティが下がって中のスペースをあけ、そこにドリブルを仕掛けることによってサイドで孤立することを避けています。さらに少し遅れてピアニッチやストロートマンの上がりが入ってくることで中央の狭いスペースで近くに味方を配置することにより中央を絞ったインテルの守備ブロックを攻略しようという明確な意図が見られました。少し前にやっていたトッティゼロトップに似た形ですがよりコンパクトにしたアップグレード版というところでしょうか。
この形だけで前半3得点をあげてしまうとあとは前がかりになった相手に引いてカウンターだけでも試合を作れてしまうのはさすがセリエの強豪クラブです。インテルも後半からシステムを変更し厚みのある攻撃を仕掛けましたがゴールを割るまでは至らず。バルザレッティの退場後もしっかり守りきったローマがアウェーで盤石の勝利を挙げました。