前節引き分けで連敗は止まったもののいまだ上昇の兆しの見えないミラン。ミッドウイークのリーグ戦はシーズン前半で完敗を喫したフィオレンティーナのホームに乗り込んでの1戦です。
ACFフィオレンティーナ
- GK
- 1 ネト
- DF
- 40 トモヴィッチ → 27 ヴォルスキ (67')
- 2 ロドリゲス
- 15 サヴィッチ
- 23 パスクアル → 4 ロンカリア (18')
- MF
- 14 フェルナンデス
- 21 アンブロジーニ
- 20 バレロ
- FW
- 11 クアドラード
- 32 マトリ
- 17 ホアキン → 30 マトス (79')
ACミラン
- GK
- 32 アッビアーティ
- DF
- 25 ボネーラ
- 13 ラミ
- 5 メクセス
- 21 コンスタン
- MF
- 34 デ・ヨング
- 4 ムンタリ
- 10 本田
- 22 カカ
- 23 ターラブ → 14 ビルサ (79')
- FW
- 45 バロテッリ → 81 ザッカルド (89')
今日の前線はバロテッリをトップに右から本田、カカ、ターラブ。ここのところファーストチョイスとなっていたポーリの出場停止もありますがあまり結果が出ていなかった組み合わせだけにどう変化させてきているか期待ですね。さらにラツィオ戦で負傷交代したデ・シリオはメンバーから外れ、ボネーラが右サイドバックで先発しています。
フィオレンティーナには昨シーズン限りでミランを退団したアンブロジーニに加え、今シーズン途中で移籍したマトリが先発とおひさしぶりの顔ぶれが見られました。
Fiorenatina 0 - 2 Milan - legaseriea.it
序盤はターラブによる積極的な仕掛けとカカの降りて受ける動きからの展開が目立ちます、フィオレンティーナの方もサイドからのクロスを中心にいい形を作ってきていたため安心はできませんでしたが停滞することなくテンポのいい立ち上がりとなりました。
攻撃に関しては前線の選手のプレーエリアが目に見えて変わってきたような印象で、自分のポジションに固執することなくスペースに入っていく選手が増えてきたような気がします。主に本田とターラブですがやはりセンターに入ってきたときの方が怖い攻撃ができますし、バロテッリとカカも意図的にバイタルエリアをあけるような動きをしていました。
しかし、その分守備の面でも難しいところが出てしまい、中盤の守備に関してはフィオレンティーナにうまく運ばれてしまう場面も多く見られました。デ・ヨング、ムンタリのコンビは後ろを向いてボールを受けた相手に対しては安定感があるのですが、彼らが相手の中盤の選手が降りていくのについていった後のスペースを誰も見ていなかったり、サイドから斜めに入ってきた選手に対してしっかりついていかなかったりと、失点こそなかったもののミランのバイタルエリアもうまく使われてしまっていましたね。本田もポジショニングが悪かったり少し遅れてのタックルが目立っていたような気がします。
ワントップのバロテッリがそのプレースタイルも考えると守備への貢献が期待できないので、中盤の選手に関しては守備の献身性も求めていきたいところですがまだそこまでしっかりと整備できる状況ではないのでしょうか。監督の指向としても守備ブロックの構築に手腕を発揮したアッレグリに比べてセードルフはもう少し緩い気もしますし。
ただこれまでの試合に比べて攻撃の形が機能してきたのは間違いなく、好調のフィオレンティーナに対して完勝をあげたことは喜ばしいです。シーズンも終盤になってきて最終順位を見据えた追い上げを期待しましょう。