質の高いサッカーで首位を走るユーヴェと実に勝点差31をつけられて迷走を続けるミラン。ナポリ戦でも上位陣にはしっかりとやられてしまいましたがこの試合ではどうなるでしょうか。
ACミラン
- GK
- 32 アッビアーティ
- DF
- 20 アバーテ
- 25 ボネーラ
- 13 ラミ
- 28 エマヌエルソン
- MF
- 34 デ・ヨング
- 18 モントリーヴォ → 10 本田 (70')
- 23 ターラブ → 7 ロビーニョ (75')
- 16 ポーリ → 8 サポナーラ (53')
- 22 カカ
- FW
- 11 パッツィーニ
ユヴェントス
- GK
- 1 ブッフォン
- DF
- 15 バルザーリ
- 19 ボヌッチ
- 4 カセレス
- MF
- 26 リヒトシュタイナー → 20 パドイン (83')
- 6 ポグバ
- 21 ピルロ
- 8 マルキージオ
- 22 アサモア
- FW
- 10 テベス → 12 ジョビンコ (90+2')
- 14 ジョレンテ → 18 オズヴァルド (90')
デ・シリオ、バロテッリ共に大一番には間に合わず欠場。バロテッリは昨シーズン加入してから一度もユーヴェ戦には出場していないようで、この組み合わせには縁がないのでしょうか。前線はワントップにフェイスマスクで精悍に見えるパッツィーニ。2列目に右からターラブ、ポーリ、カカという並びとなっています。
Milan 0 - 2 Juventus - legaseriea.it
立ち上がりはあわてるような場面が多くひやひやさせられましたが、前半は比較的ミランがボールを保持してユーヴェを抑え込んでいくような展開。パッツォとポーリがよく動いて前線のスペースを使えていましたし、カカとターラブの前への推進力によってカウンターも効果的に発動していて得点に結びつきそうなチャンスはあったもののゴールを割るまでにはいたらず。逆にロングボールから後ろの選手が飛び込んでくる形でユーヴェに先制を許してしまいました。ミランの守備陣は本当に視野の外から入ってくる相手を捕まえられませんね。
後半始まってすぐに前半いい動きをしてキーマンとなっていたポーリが怪我によって交代。サポナーラは守備は安定するのですが攻撃時には相手の最終ラインに吸収されてしまうことが多く、狭いエリアで違いを出せる選手ではないのでトップ下としてはあまり効果的なポジショニングができているとは言い難いですね。
2失点目は降りてきたテベスに対して誰もアプローチにいかなかったところを強烈なミドルシュート。最前線までドリブルで運んでからピルロと同じ位置にまで下がったテベスもさすがですが、トップレベルの試合であのポジションをあけてしまうのは守備ブロックとしては厳しいのではないでしょうか。
2点差となったところでモントリーヴォに代えて本田を投入し攻撃への姿勢を取りますが守備に入ったユーヴェのゴールは今のミランでは遠く、ロビーニョも落ち着いてボールを持たせてもらえずにそのまま試合終了となりました。
結果だけ見れば完敗ですが前半の攻撃によって先制できていればといった気持ちが残る試合です。逆に言えば試合巧者のユーヴェにうまくいなされたとも言えますが、停滞したまま何もできなかったナポリ戦に比べればまだおもしろい場面が見られました。この試合で先発だったメンバーのいいところと出場機会のなかったメンバーのいいところがうまく組み合わさってくれればいいチームになりそうなのですが。具体的にはバロテッリとパッツォの共存は難しいんですかね。