24 2月, 2014

セリエA第25節 サンプドリアvsミラン

 ミッドウイークのCLアトレティコ・マドリード戦では0-1で試合に敗れはしたものの、内容は悲観するものではないと選手達のコメントもポジティブなものが多かったです。第2戦で逆転してベスト8へ進出するためにも週末の試合でいい流れを作っていきたいところ。シーズン途中で監督をミハイロビッチに交代してからは着実に順位を上げてきているサンプドリアが相手です。

UCサンプドリア

    GK
  •   1 ダ・コスタ
  • DF
  • 44 フォルナシエール
  •   8 ムスタフィ
  • 19 レジーニ
  •   3 アンドレア・コスタ
  • MF
  • 17 パロンボ
  • 14 オビアング → 7 マキシ・ロペス (56')(72'退場)
  • 11 ガッビアディーニ
  • 10 クルスティチッチ → 5 レナン (81')
  • 15 ヴショウェク → 21 ソリアーノ (46')
  • FW
  • 23 エデル

ACミラン

    GK
  •   1 アメーリア
  • DF
  • 20 アバーテ
  • 81 ザッカルド
  • 13 ラミ
  • 21 コンスタン → 28 エマヌエルソン (76')
  • MF
  • 18 モントリーヴォ
  •   4 ムンタリ → 15 エッシェン (63')
  • 10 本田
  •   8 サポナーラ → 16 ポーリ (57')
  • 23 ターラブ
  • FW
  • 11 パッツィーニ

 バロテッリ、デ・シリオがアトレティコ・マドリード戦での負傷、アッビアーティが風邪で招集メンバーから外れています。さらにカカがコンディションの問題かミッドウイークに向けた温存かサポナーラが先発しています。それにしても今季は風邪が流行っているなあ……

Sampdoria 0 - 2 Milan - legaseriea.it

 試合開始直後はサンプドリアがわりと高い位置でボールをキープしていく展開。バロテッリ、カカの不在で後ろからのパスが多少荒くても簡単に収めてくれたり単身ドリブルでカウンターを仕掛けていける選手がいないので確実なビルドアップができないと厳しいですね。特にラミは積極的にロングボールを蹴っていましたがなかなかパッツォのタイミングとは合っていません。それでもこの試合のパッツォは気合い十分といった感じで献身的にボールを追っていましたし、モントリーヴォとはやはり息が合うのかいいタイミングで裏を狙っていました。
 2列目の選手もいつもと違う崩し方を狙っているようでサポナーラはカカのような突破はできないものの相手の最終ラインとの駆け引きやスペースを使う動きはカカよりも仕掛けている印象でした。報道ではサイドに開くことを要求しているというセードルフ監督の意図はわかりませんが本田とターラブも積極的にセンターに入ってシュートまで狙っていく姿勢を見せていました。

 前半のうちにターラブがミランに加入して2点目となる先制点を挙げて少し落ち着くことはできましたがそれでもまだサンプの攻撃は続きます。基本的には右サイドで好調のガッビアディーニを起点にバイタルに入り込んだ選手との連携で崩す。もしくは左サイドからの放り込みも何度か見られました。まあいまのミラン相手ならこの方法が効果的ですよね。
 ただミランもアッレグリが最後の頃に採用していたクリスマスツリーから4-2-3-1にシステムを変更したことで4-4の守備ブロックが基本になり、両サイドハーフがしっかり戻っているときはしっかりと守れていました。前半はサイドで数的優位を作られたときにトップ下の守備が欲しい場面もありましたがなんとかしのげていましたし。守備に関してはサポナーラよりも後半途中から交代したポーリの方がしっかり気を利かせている感じでした。

 本当に少しずつですが変わっていているチームを見ていてこの試合は非常に楽しかったです。カカとデ・ヨングをしっかり休ませて勝利したということと、その代わりに入った選手が単なる代役ではなくチーム全体で違うやり方をしていこうとしていたのがおもしろいですね。この試合においてはサンプドリアががっつり引いて守るのではなくある程度前線にスペースがあったことも幸いしてこれまでとは違う攻撃の仕掛けが見られました。今後エル・シャーラウィが戻ってくればまた違う特徴を持った選手ということで新しい展開が見られるのではないかと期待できるのではないかと。まずは次節のユーヴェ戦に向けて全員のコンディションを整えて積極的な試合をしていって欲しいですね。