CLではカンプ・ノウでバルセロナに歴史的大敗を喫してベスト16敗退となってしまいましたが、セリエの方ではいまだ2013年負け無しと好調が続いているミラン。アルテミオフランキに乗り込んで4位フィオレンティーナとの直接対決です。
フィオレンティーナ
- 1 ヴィヴィアーノ
- 4 ロンカリア
- 40 トモヴィッチ (40′ 退場)
- 15 サヴィッチ
- →5 コンパー (30′)
- 23 パスクアル
- 10 アクイラーニ
- 7 ピサーロ
- 20 バレロ
- 11 クアドラード
- 8 ヨヴェディッチ
- →92 ロメロ (45′)
- 22 リャイッチ
- →21 ミリアッチョ (82′)
ACミラン
- 32 アッビアーティ
- 20 アバーテ
- 17 サパタ
- 5 メクセス
- 2 デ・シリオ
- 16 フラミニ
- →19 ニアン (77′)
- 18 モントリーヴォ
- 4 ムンタリ
- →8 ノチェリーノ (46′)
- 10 ボアテング
- →11 パッツィーニ (84′)
- 45 バロテッリ
- 92 エル・シャーラウィ
この試合なんと昨季までフィオレンティーナに在籍していたモントリーヴォがゲームキャプテンとなっています。今シーズンこれまではアッビアーティがキャプテンマークを巻くことが多かったのですが、古巣フィオレンティーナのホームでいまのミランには絶対に欠かせないレジスタがキャプテンとは。公式の各種SNSでも大々的に取りあげていましたね。手元にデータなどはありませんが移籍1年目にしてミランのゲームキャプテンを務めた選手はあまりいなかったのではないでしょうか。
ミラン、10人相手に2点リードを守れず フィオレンティーナとドロー - Goal.com
案の定モントリーヴォがボールを持つと激しいブーイングを受ける中ミランは全体的にかなり引き気味な入りでした。センターはハーフの3人でカバーしていて、ボアテングとエル・シャーラウィがプレスに加わることでサイドでは自由にさせないという形がうまくできていたと思います。金髪になって試合を見ててもやたらと目立つボアテングが中に入りトップ下のような位置をとることでアバーテに上がるスペースができて徐々に高い位置がとれるとうになってきたのも好材料ではないでしょうか。逆にパスクアルにオーバーラップさせる余裕も与えていましたがここはメクセスがしっかり抑えていましたし。
ミランが先制するも両チーム共に前線の選手がよく動いてチャンスは作っていた印象で前半は終わりますが、どちらかというと前に人数をかけていけていたのはフィオレンティーナの方じゃないでしょうか。あまり退場による数的不利を感じさせませんでした。枠内シュートはミランの方が多かったのですが攻撃が単発で終わっていたのが惜しいところですが、当たりが激しく少し荒れ気味の試合だったので中盤との距離よりも展開の速さを優先した結果なのかもしれません。
後半はノチェリーノの投入をはじめ中盤の攻撃参加を増やそうという意図があったのかもしれませんが、攻めのバリエーションに乏しくなかなかシュートまで持っていけない時間帯が続きます。2本のPKはそこまで崩されていたわけではなかったので不幸としか言えませんが、あれだけボールを持っていながら得点が入らないことに関しては少し危機感を持った方がいいのではないでしょうか。途中出場のパッツィーニもハンド疑惑のヘディングを除けばそこまで存在感を示せませんでしたし。
この3試合でシーズンが決まるとまで言われている試合の初戦を勝ちきれなかったことがシーズン終了後どう振り返られるのかはまだわかりませんが、とにかく勝たないと上位には上がれません。バロテッリが累積警告で出場停止となってしまうため頼ることはできませんがパッツィーニやロビーニョ、ボージャンといったタレントはいるので勝点1ではなく3をもぎとって欲しいところです。