フィオレンティーナ、ナポリと引き分け3位は保っているものの上位直接対決でなかなか勝ちきれないミラン。無敗で優勝した昨シーズンの勝点を上回る勢いで今シーズンも2位に圧倒的な差をつけているユヴェントスに対して一矢報いることができるでしょうか。
ユヴェントス
- 1 ブッフォン
- 15 バルザーリ
- 19 ボヌッチ
- 3 キエッリーニ
- 23 ビダル
- 21 ピルロ
- 6 ポグバ
- 26 リヒトシュタイナー
- → 20 パドイン (81′)
- 22 アサモア
- → 13 ペルーゾ (90′)
- 8 マルキージオ
- 9 ヴチニッチ
- → 27 クアリアレッラ (90′)
ACミラン
- 32 アッビアーティ
- → 1 アメーリア (15′)
- 20 アバーテ
- 17 サパタ
- 5 メクセス
- 21 コンスタン
- 18 モントリーヴォ
- 23 アンブロジーニ
- → 4 ムンタリ (46′)
- 10 ボアテング
- 7 ロビーニョ
- → 22 ボージャン (71′)
- 11 パッツィーニ
- 92 エル・シャーラウィ
ボアテングが中盤の一角に入り、前線はロビーニョ、パッツィーニ、エル・シャーラウィの3人が並んでいます。ナポリ戦に続いてのスタメンとなったロビーニョですが、アッレグリの起用に結果で答えることができるでしょうか。
試合開始直後からお互い積極的に仕掛けにいきますが、シュートまではいくもののアッビアーティもブッフォンも一流のGKらしい素晴らしい反応でしっかり守っています。序盤は右サイドのリヒトシュタイナーが高い位置を保っていたためにコンスタンが押さえ込まれてしまって何度かチャンスを作られてしまいましたが、徐々にミランのポゼッションも増えてチャンスを作れるようになりました。中盤の3人が運動量多く繋ぎの役割を果たしていたのと、前線も左右にプレーエリアが広くよくボールを引き出していたと思います。
足を気にしていたアンブロジーニが前半終了の時点で交代し、後半からはムンタリが入ってきます。前半はコンスタンやアバーテがあがったスペースをアンブロジーニがケアし、モントリーヴォがセンター、ボアテングがトップ下の位置に動いてうまく攻撃を組み立てていたのですが、そのアンブロジーニがいなくなったことで少しバランスが崩れてしまいました。特にユヴェントスの中盤の選手が縦や斜めに入り込んできたときに捕まえ切れていない場面が多く、いい流れでボールを運ばせてしまっていたのがPKにもつながってしまったのではないでしょうか。アバーテが目測を誤ったような感じもありましたが崩されていたわけではないだけに悔しい失点です。
ロビーニョからボージャンへの交代によって前線のスペースを作ろうという動きは活性化したものの、しっかりと引いて守りはじめたユーヴェ相手に得点をあげることができずPKの1失点によって負けてしまいました。この3バックはほんとに1対1に関して強いですね。キエッリーニは前線にいるロビーニョにほとんど仕事をさせませんでしたし、エル・シャーラウィの切り込みに対しても全く遅れることなくコースを限定していました。ボアテングが何度か斜めに走り込んで裏をとろうとしていましたが、こういう動きが増えないと崩して点を取るのは難しいのかもしれません。もしくはムンタリやモントリーヴォのミドルシュートに期待といったところですかね。
アウェーで出場停止者もいる中で内容としては悪くないゲームでしたがこれによって2位ナポリとは勝点差8と逆転が厳しい状態、逆に4位のフィオレンティーナに勝点差1と迫られてしまいました。ボアテングの中盤起用はビルドアップの点ですごく効果的でしたが、代わりに右トップで入ったロビーニョはチャンスでボールに絡むものの組み立てへの参加はほとんどなく、途中出場のボージャンも存在感はありましたが決定的な仕事はできませんでした。この2人はシーズン終了後の移籍、レンタルバックの話が絶えないだけに必要な選手だというアピールをしてほしかったですね。アッビアーティ、アンブロジーニの怪我も気になりますが、残り5戦全てに勝利しないとCL出場も厳しくなってしまうのではないでしょうか。