第1戦を2-2のドローで終え、カンプ・ノウで行われる第2戦。CLで勝ちきれない試合が多く怪我人が続出しているバルセロナ相手に挑戦者とも言えるPSGがどんな戦いをするか注目です。
バルセロナ
- 1 バルデス
- 2 ダニエウ・アウヴェス
- 3 ピケ
- → 15 バルトラ (63′)
- 21 アドリアーノ
- 18 アルバ
- 6 シャビ
- 16 ブスケツ
- 8 イニエスタ
- 4 セスク・ファブレガス
- → 10 メッシ (62′)
- 17 ペドロ
- 7 ビジャ
- → 25 ソング (84′)
パリSG
- 30 シリグ
- 26 ジャレ
- → 23ファン・デル・ヴィール(88′)
- 13 アレックス
- 2 チアゴ・シウヴァ
- 17 マクスウェル
- 29 ルーカス
- 28 チアゴ・モッタ
- 24 ヴェラッティ
- → 32 ベッカム (83′)
- 27 パストーレ
- 18 イブラヒモヴィッチ
- 11 ラヴェッシ
- → 19 ガメイロ (81′)
バルセロナはメッシのコンディションが相変わらずよくないということでベンチスタート。さらにセンターバックのプジョルもマスチェラーノも欠場ということで本来サイドバックであるアドリアーノを起用してきました。PSGは第1戦からセンターのマテュイディとベッカムを代え、チアゴ・モッタと若手の注目株であるヴェラッティというイタリアコンビを先発に使っています。
UEFAチャンピオンズリーグ 2013 - バルセロナ-PSG – UEFA.com
勝ち上がるためにはアウェーとはいえ勝利が必要なPSGは立ち上がりから攻守の切り替えを速くしてしっかりとした守備とカウンターで仕掛けてきます。ベッカムよりもヴェラッティという選択はこういうトランジションサッカーには効果的ですね。対するバルセロナはいつも通りというかのように落ち着いてボールを保持し押し込んでいく展開。常にトライアングルを作る基本の形を崩さずに最善の状況を狙っていく姿勢に確固たる信念を感じます。
前半はお互いの志向がはっきりと出た試合で単純なスタッツでの比較はできませんがPSGの勢いがバルサを上回った印象。センターにボールを捌ける選手が多いことでバルセロナのファーストチェックをうまくかわして前線まで運べていました。後半に入ってもその流れはかわらず、少ない人数で縦に速い攻撃を繰り返していたPSGが先制します。綺麗なカウンターでパストーレの判断もよく狙い通りの得点だったんじゃないでしょうか。アウェーで2得点をあげホームで有利な立場だったバルサも変わらず自分たちのサッカーをできてはいましたが最後の部分で決めきれず、やっぱりメッシを投入してきました。
メッシが入りさらに前線で起点を作ることができたバルサはやっぱり強いですね。得点シーンもペドロが少し引いたところにビジャが右から流れてポストとなり、ワンタッチでシュートまでいけるパスを出すというお手本のようなプレーでした。ああいう形が常に作れるのはやっぱり強いです。この場面ではペドロに落としてシュートしていましたが、ビジャがディフェンスを2枚引きつけてあけたスペースにメッシも入りこんでいましたし、メッシからペドロに当ててワンツーでもゴールにつながる動きだったと思います。
PSGもイブラというターゲットかつアイデアのある選手がいることで最後まで縦への動きを崩さずゴールを狙っていましたが、いい形を作れずに結局アウェーゴールでバルセロナが準決勝進出を決めました。守備に少々甘い部分はあったもののほんの少しの差でしたし、ベスト16第1戦のミランのように抑えこめることがかなわなかったのが残念です。それとメッシが入ることでバルサの前線にさらなる余裕ができたというのもこのチームの恐ろしいところですね。レアル・マドリードがクリスティアーノ・ロナウド依存、バルセロナがメッシ依存と言われていますがこれだけ違いの作れる選手がいるのといないのとではやはりチームの形が変わってくるのは当然ですし、メッシがいなくてもバルサのサッカーをしているという部分で他の選手も十分賞賛に値すると思います。