初戦しっかりと守ってくるウルグアイを自分たちのポゼッションサッカーで打ち砕いた世界王者スペインと、初戦しっかりと守る姿勢を見せながらナイジェリアに完膚なきまでに打ち砕かれ、それでも1点をもぎとりその果敢にチャレンジする姿で世界中から拍手を浴びた国際大会初出場のタヒチ。誰が見ても一方的な虐殺にしかならないであろう試合の幕が今開かれます。
スペイン
- 23 レイナ
- 5 アスピリクエタ
- 15 セルヒオ・ラモス
- → 22 ヘスス・ナバス (46HT′)
- 2 アルビオル
- 19 モンレアル
- 4 ハビ・マルティネス
- 20 カソルラ
- → 6 イニエスタ (76′)
- 21 ダビド・シルバ
- 13 マタ
- →10セスク・ファブレガス(69′)
- 9 トーレス
- 7 ビジャ
タヒチ
- 1 ロシュ
- 16 アイタマイ
- 4 ルディビオン
- 10 バラル
- 17 ジョナタン・テハウ
- 12 ルメール
- → 20 ヤニク・ベロ (74′)
- 3 ヴァイリュア
- 7 ブールバル
- → 15 ロレンツォ・テハウ (69′)
- 6
- 13 チョンフェ
- 2 アルバン・テハウ
- → 9 テアオヌイ・テハウ (53′)
スペインはなんとウルグアイ戦からセンターバックのセルヒオ・ラモスを除く全先発メンバーを代えてきました。これはスペイン代表で長期政権を築き上げたデル・ボスケ監督がサブメンバーの層の厚さを世界に知らしめたい、そして来年のワールドカップに向けて新たな可能性を試したいというコンフェデレーションズカップならではの采配であり、決して格下相手のターンオーバーではないと確信しています。実際全員初戦では控えだったとは思えない実力者揃いですしね。
一方のタヒチも大会前から3人で1試合ずつの出場と決めていたというGKをはじめ、ナイジェリア戦では先発でなかった名前も見られますが全くわからないので割愛します。
FIFA Confederations Cup Brazil 2013: Spain 10:0 (4:0) Tahiti - FIFA.com
ここ数年圧倒的な結果を残しているスペインやバルセロナのポゼッションサッカーに対して、様々な対戦相手が攻略を試みてきました。記憶に新しいところでは今シーズンのCLでバルセロナに大勝したバイエルン、昨年のEUROで一度はスペインに迫りつつも決勝で敗れたイタリア。少し前までさかのぼればモウリーニョ率いるインテルがエトーまで守備に動員し守りきったり、世界最高クラスの個々の能力を最大限に活かして数的優位を作らせなかったレアル・マドリードなど。時には勝利し、時には破れながら王者に挑んできた歴史は枚挙に暇がありません。
そんな王者への挑戦権を得たタヒチはナイジェリア戦で見せた冒険的とも言える5バックをこの試合でも見せてきます。オフサイドのルール改訂により相手の攻撃に対して高いラインを保ち続けることがなかなか難しくなっている現在のサッカーにおいて非常に勇気のある選択と言っていいのじゃないでしょうか。さらに5バックで相手の前線に対してスペースをなくしてしまうことで単純に入れてくるボールに対しては自由にやらせないという意思を感じます。まあナイジェリア攻撃陣にズタズタにされてしまったバックラインですけども。
とまあやっぱりタヒチの試合はネタに走ってしまうきらいがあるのですが、そろそろ飽きたので得点シーンのハイライトだけ書いて終わりにしようと思います。