ミラニスタとしては納得ができませんがイタリアダービーと称されるユヴェントスとインテルの一戦。今シーズンも半分を過ぎていますがホーム全勝を続けているユヴェントスに今年に入ってまだ勝ちのないインテルが挑みます。
ユヴェントス
- GK
- 30 ストラーリ
- DF
- 15 バルザーリ → 4 カセレス (63')
- 19 ボヌッチ
- 3 キエッリーニ
- MF
- 26 リヒトシュタイナー → 33 イスラ (82')
- 21 ピルロ
- 22 アサモア
- 23 ビダル
- 6 ポグバ
- FW
- 14 ジョレンテ → ヴチニッチ (86')
- 10 テベス
インテル
- GK
- 1 ハンダノビッチ
- DF
- 14 カンパニャーロ
- 35 ロランド
- 5 フアン
- MF
- 2 ジョナタン → 33 ダンブロージオ (58')
- 17 クズマノビッチ → 22 ミリート (55')
- 10 コヴァチッチ → 20 ボッタ (66')
- 21 タイデル
- 55 長友
- FW
- 11 リカルド・アルバレス
- 8 パラシオ
ユヴェントスは前節退場処分となったブッフォンに代わりストラーリが先発出場していますがそれ以外はいつもの完成度の高いサッカーを見せるメンバーです。ストラーリも2ndGKの役割が長いですがカップ戦などで出場した際にはいいプレーを見せているので穴とは言えないでしょう。
対するインテルはサネッティとカンピアッソの離脱で長友がキャプテンマークを巻いていますがウイングバックの彼が5得点でチーム2位とやや得点力が物足りない状態。冬のメルカートで獲得したばかりのダンブロージオがベンチ入りしていますが途中出場の機会はあるのでしょうか。
Juventus 3 - 1 Inter - legaseriea.it
今シーズンのユーヴェの守備はセンターではピルロを門番に置きビダル、ポグバ、さらにジョレンテが加わってインテルのビルドアップを妨害する形。インテルが楔のパスを入れようとしても3バックが近い位置でバイタルエリアを埋め、ピルロがポジショニングのうまさによってパスコースを消している間に前の3人が後ろからプレッシャーをかける場面が何度も見られました。これがアントニオ・コンテが3年をかけて作り上げ今シーズン完成された守備のメカニズムの基本になります。
センターが閉じているならとインテルがサイドからの攻略を目論んでも、守備ブロックの見事なスライドによって数的優位が作られるため簡単に突破はさせてもらえず。長友もジョナタンも元々個の力でぶち抜いていける選手ではないのでユーヴェの守備陣にカバーされてしまうといい位置までボールを運んでいくことができませんでした。
ユーヴェがボールをまわしインテルのプレスが途切れたところで低い位置のピルロによる完璧なタイミングのロングパスによってリヒトシュタイナーが先制します。ウイングバックがペナルティエリアまで入り込んでクロスに合わせるというインテルのお株を奪うようなゴールでした。
さらに後半開始早々に追加点を許し3点差となったところでインテルはミリートとサイドアタッカーのダンブロージオを投入。さらに65分にはコヴァチッチに代えてボッタと前線で突破できる選手を使ってなんとか一矢報いようとします。しかし点差と時間でユーヴェの運動量も減ってくるにしたがってポゼッションは増えたもののCKからの1点にとどまりこの試合は完全にやられてしまいましたね。コッパ・イタリアの敗退とラツィオ戦に勝ちきれなかったことで連勝は途切れてしまいましたが、CLも既に敗退していますし逆にリーグに集中できることでシーズン後半もスクデットに向けて大本命であることに変わりはないようです。